2012年8月31日金曜日

電池交換不可!

 "ブギーボード"ゆうのをご存じでしょうか?

 液晶を使ったお絵書きボードで、子どもの使う"せんせい"とおんなじような感じ。

 自分はここ何年か、磁気を使ったボードを職場で電話のメモ書きとかに使ってて、ヒトに渡すときはメモを清書、ゆうことで、捨てる紙を減らすようにしてた。字がきたなくて、清書せんと読めんゆうのが大きな理由じゃけど。

 愛用してたパイロットのは、黒・赤の二色の線が書けて、磁気ボードにしては細かい字が書けるので気に入ってた。

 それでも、書き味がやっぱりいまいちなのと、線がにじんでしまうんで、新らしもの好きもあって今回"ブギーボード"を買ってみた。

 オークションで、中古で、しかも格安。

 オプションのケースまでついてて格安じゃったんじゃけど、品物が届いてみると、どうも電池が消耗してるらしくて、なんじゅっぺんもボタンを押さないと線が消えない。

 が、そこは中古なんで、ノークレーム・ノーリターンのお約束。

 "電池交換不可"の初期型じゃったんじゃけど、格安だったんをええことに、遠慮なく分解させてもらった。

 ネジをかくしてるプラの化粧シールをめりめりとはがし、"これはいだら保証ききません"的なキラ・シールもなんのためらいもせずひっぺがし、さーてご開帳。

 ボタン電池がはんだ付けされとったんで、これもドライバでばきばきとムリクリにはがし(さすがにてこずった)、新しい電池をメンディングテープでぺたぺたとめて、はいっ、できあがり。
 化粧シールは両面テープではっつけた。

 組みあがると、快調快調。消去のボタンを押すと、びかびかっと画面が点滅して、一回できれいに字が消えた。

 新しい大きい機種は電池交換もできるんじゃけど、こいつでも十分いけるじゃん。

 紺色の画面に白い字なんで、少々見づらいっちやーそうなんじゃけど、書き味がとにかくいい。

 定価は結構高いけど、実売価格や中古はいい値段でおすすめです。家庭用には、でかいA4のほうがええかも。

 ちなみに電池は、薄いCR2025のほうでした。分解する前に先に電池買ったんで、2025と2032と両方買っちまったい。

2012年8月29日水曜日

へこむ

 しごとで盛大に失敗して。おおいにへこんだ。

 昼すぎにべっこりへこんで、いいおっさんが泣いて帰るわけにもいかんので、べっこりへこんだままでしごとを続けた。

 こうして浮いたり沈んだりしながら(いちんちの中でも)、日々はすぎてゆくのです。

 あすは晴れるんじゃろか?

2012年8月24日金曜日

同志!

 スーパーの駐車場で空き待ちでクルマをとめてると、知らないじいしゃんが手を振りながら近づいてきた。
 じいしゃんの顔がえらく真剣だったんで、なんか、やっちまったかと思ってきょろきょろしてしまった。

 「こりゃあ、550の2サイクル(エンジン)か?」

 ヤギひげ、カンカン帽に短パン。えらくおしゃれなじいしゃんだった。

 「はあ、そうですが」と、答えてからっちゅうもの、話がもりあがっちゃってもうたいへん。
 クルマを駐車して2〜30分は立ち話をした。

 じいしゃんは、57年式のを新車で買って、26年間乗ったそうな。
 それも、当時としてもめずらしいキャンバスドア。ドア全部がキャンバス地で、それをはずすと棒きれ一本になるヤツ。

 全塗装で色を4回変えて、最後はめだつ色と思うて黄色にしたとか、テント屋にオーダーでホロを何種類も作ってもらったとか、センターピラーをチョップしたとか、すごいうれしそうに話してくれた。

 最後はなじみのクルマ屋の社長にゆずってほしい、ぜひにと言われ、そろそろ潮時かと思って手放したそうな。

 いまでもそのクルマが走ってるなら、所有者んとこまで見に行きたいと言いよった。懐かしそうゆうよりは、すこし寂しそうだった。

 自分(わし)のクルマは、まえから時々駐車されてんのを見かけてて、ホロが新しくなってるだの、エンジンは大丈夫なんじゃろかなど、興味持って見ててくれてたそうな。

 (このクルマを)大事にせえよ、と何べんも言われた。

 で最後に、「板金に出してやってくれ」。

 そりゃあじいしゃん、悪いけどもう手遅れ。おっしゃるとおりボディはサビだらけ穴だらけなんじゃけど、とっくの昔に板金屋には相談してて、"鉄板の中身がさびてサンドイッチみたいになっと"るから、板金するのは無理、無駄と引導わたされとるんよ。

2012年8月20日月曜日

なつの きゅうじつしゅっきん

 ひとりきりの部屋でエアコンかけるわけにもゆかず、扇風機でがまんする。

 ものっすごいガマン大会になった。なんの、ゆうたらやせガマンの。

 室温はゆうに32度を超えていた。だるいのは暑いせいだか扇風機にあたり続けてだか、もうわかんない。

 で、帰る前に、無人のサーバ室にかけこみ、体をさます。あー天国。

 以前に、電気代がもったいないからと、休みの日にエアコン切っとったら、情報機器の部署から、なにごとですか!、機械の温度がすごいことになっとんですけど、ゆうて電話が入った。

 そーいえば、学生時代も夏に昼寝するのに学校の電算センターに行きよった。中型ホストかなんかのおっきな電算機を冷やすために、いっつもきんきんにエアコンが効いとったなあ。さぶいぐらいに。

 おちついたからさあ帰ろう。エアコンなしのろーとるグルマで…

しのびのもの

 直射日光が痛い、夏の昼。

 職場のクルマをシャッターあけて車庫から引っ張り出すんがめんどくさかったので、エアコンなし、くっされボロのマイカーで書類を届けに出かけた。
 その帰り道。

 窓は全部全開にしてて、たしかに風はびーぶーと吹きこんでくるが、アスファルトのうえの風は、熱い。まったく涼しくない。まるで、お湯につかってるようだ。

 それが信号で止まったひにゃあ、もっ、ぢごく。ぶぶぶぶと、自分のクルマが吐き出す排ガスの臭いをかぎながら、ひたすらに信号が青に変わるのを待つ。涼しくはなくても、走ってるほうがまだまし。

 で、せまい県道で止まってて、青になったんでゆるりゆるりと国道の交差点に入った。

 すると、前方の歩道橋の橋脚のうしろに、まさにカゲのようにひっそりと、若いメガネの警察官が立っていた。

 「あっ、おるわ」

 と、心んなかでつぶやいて、じいっと見よったら、あっちもじっとこちらを見ていた。

 お互いに目をそらさない。どっちも無表情。

 にらめっこしたまんまでそろりそろりと国道に入り、兄ちゃんがクルマの横よりうしろにすぎたところでやっと目を前に向けて加速した。

 あっつい中、公務、ご苦労さんです。

2012年8月19日日曜日

あおいそら しろいくも

 なんとまあ。りっぱな入道雲でしょう。

 見あげるばかりの近さとでかさ。

 きょうもあさから、ああっついです。

2012年8月12日日曜日

みちのえき

 なかは、ビニールに入れただけだったり、花なんか束にくくってあるだけだったり、近所でとれたもん、加工したもんが、トレイに無造作にならんでる。

 話したばあちゃんは、元気なころは一輪車にいっぱいにもの積んで、ここ(道の駅)に出しに来て、ずいぶんもうけさしてもらった、と言ってた。

 もうけたゆうても、そりゃあたいした額じゃあないだろうが、作ったもんを直接店にならべて、現金収入になるんだったら、そりゃあいいこった。

みちのえきなう

 お神楽の音がながれとって、にぎわってます。

 まえは自分も商品持って歩いてきよったんじゃけど、ゆうお年寄りと少し話をする。

 道の駅は、宮本常一さんの子どもだそうな。

2012年8月8日水曜日

よろこびを わかちあうこと

 きのうのはなし、"疲れて超不機嫌だったんが、メガネっ子のおかげでおっさん(自分)、もうごきげん"になった、と職場で同僚に言った。

 「なんなんすか、そのオチ」

 と、あきれて流されそうになったんで、メガネっ子っちゅうだけじゃなくてだな、ドジっ子っぽいところもあってと、とうとうと説明した。

 が、おっさんの、「"萌えの対象のはなし"は、どうでもいいっす」と、ばさあーっと切られた。

 ヒトとよろこびを分かち合うことはむずかしい。

2012年8月7日火曜日

げんきん

 いらいらしていた。

 時間おそくて疲れてんのと、慣れない買物(お歳暮)。

 かけ直してくれい、と自宅に電話したが、いつまでたっても返事が返ってこない。

 どれにすりゃあええんじゃ、どいつもこいつもおんなじに見える。ゆうか、「これだっ」と魅力的に見えるもんが、なかなかない。

 やっとこさ家とも連絡がついて贈りものが決まり、店員さんに声かけた。

 つるっとした和風の顔のメガネっ子だった。色の白い。しかも、しぐさや話し方がドジっ子っぽい。

 "すんげーかわいい"

 いっぺんにご機嫌になった。いらいらむかむかは、どっかへすっ飛んでった。

 手続きから精算までに結構な時間待たされたが、ぜんぜん苦にならず、むしろうれしかった。

 きょうは、いちにち、なんだかいい日だったような気がしてきた。

2012年8月5日日曜日

日曜日の…

 仕事が終わってから、納涼会があって。

 一次会ではけたんで、コーヒー飲んで帰ろうと、駅前の中通りを歩く。

 道はがらんがらん。飲み屋の嬢ちゃんがたもひまなんだろう、店の前の階段に鈴なりになっている。呼び込む声もチカラない。

 いつものショットバーにつくと、閉まっていた。

 そうか、きょうは日曜日だった。どおりで。

 とぼとぼと、来た道をひっ返した。

2012年8月2日木曜日

にほひ

 残業しての帰り道。さすがに夜9時過ぎると国道も真っ暗。

 川にかかる橋をクルマですぎるとき、一瞬だけ、海の匂いがした。

 "キスイ圏"ちゅうやつですね。