2017年3月23日木曜日

ルノー トゥインゴ

 祝日の午后、大島に行く途中で、はじめてトゥインゴを見た。

 空色の小さなトゥインゴは、幅こそあったが、軽自動車のようにちっちゃく見えてかわいかった。初代トゥインゴの、なんじゃこりゃあ、という衝撃はなく、見た目ちょっと地味な印象。
 でも、カラーリングで遊んでゴルディニ仕様とかかっこええじゃろうなあ、とか、鬼のようなフェンダーでサンク・ターボ1みたいなんとか、妄想するとよだれが垂れる。

 BMWのミニが大きくなってクラスをステップアップしてしもうたんで、よけいに小さい車が気になる。ミニのロケットマンて、やっぱコンセプトだけなんでしょおねえ。衝突安全も厳しいし、小さい車の時代じゃあないかも。そう考えると、日本は軽があるんで、小さい車天国ですな。

 すれちがっただけなんで、ゆっくり見ることはできんかったんじゃけど、新型スマートの兄弟には、すごく興味がある。RRじゃし。とくに、ターボなし5MTのZENに乗ってみたい。試乗車がどっかねえかな。

 ほんとはスマートも、ノンターボの5MTがあればよかったなあと思っている。非力で遅くてもいいんで。まえ乗ってたジムニーの2STは、28馬力でしたぜ。
 いまのスマート(700cc)は、したスカスカなのに回転上がると急にターボが効くのでいまだにちょっとびびる。非力なエンジンをわんわんいわせて走るほうがじぶんにはあっている。

 で夕方、大島からの帰り道。

 ”あ、トゥインゴだ”

 また空色のトゥインゴとすれ違いましたとさ。

2017年3月21日火曜日

おっさん 犬を見に行くの巻

 せっかくの三連休なんでどっか行こうと思い、最終日、大島に犬っころを見に行くことにした。ふれあいどうぶつ村。

 カミさんと娘も誘ったが、とうぜんのように断られた。さびしい。

 ぎりぎりの曇天のもと、どうぶつ村に着いてみると、だれもいなかった。わしのほかに、だれも客がいない。係のお姉さんがものっすごいひまそうに立っていた。
 いつもじゃったら子ども連れの家族がいっぱいおって、きゃいきゃいとにぎやかなんじゃけど、その日は犬っころがときたま吠えるだけで静かなもんだった。

 さいしょこそ、"だれ、だれ? あんただれ?"ゆう感じで犬っころたちが集まってきたが、ひととおり臭いをかいだら、みんなまたはなれてった。さびしい。

 ぼーっとベンチにすわって、走り回る犬たちを見ていた。そのうちにビーグルがやってきて、身をよせるようにくっついてベンチのとなりに座った。お姉さんがだっこが好きな犬ゆうてミニチュアダックスをひざに乗っけてくれた。トイプードルがとことこベンチにあがってきて、せまいひざのうえにぎゅうぎゅうに重なるように先客と寝そべった。

 それからずっと、おっさん一人とと3匹ですごした。こしょこしょとさすってるうちにひざの2匹は寝てしまった。すこし肌ざむかったんで、ひざのうえがちょうど温かかったんだろう。

 入り口のへんで人の気配がするたびに、ほかの犬っころたちは元気になってわんわん吠えながら柵のへんに集まった。係のお姉さんも入り口をじっと見ている。でも客来ない。あーあっちゅう感じで解散する。そのくり返し。さびしくもけだるいのどかな時間。

 じゃあそろそろ出るか、とひざのうえやとなりの犬たちをとんとんたたいて声をかけ、地べたに下ろした。

 正味1時間弱おったんじゃけど、係のお姉さんとの会話はほとんどなかった。
 おっさんひとりで来る自体が相当変わっとろうし、ほとんどしゃべらない。お姉さんもどう相手すんのか困ったことだろう。

 犬は大好きじゃけど飼う覚悟がない。だから、また彼ら彼女らにここに会いに行くと思う。無責任かもしれない。でも好きだからしょうがない。

 いちんちたったけど、まだじぶんの体からほんのり犬の臭いがする気がする。

2017年3月18日土曜日

”非日常性バイアス” かるま龍狼 (著)

 エロ本、エロマンガなのに、センス・オブ・ワンダーがある。

 あーなって、こーなって、結果パコパコ、ゆうパターンはかわらんのに、ばかばかしくもおもしろい。

 どの話も気づきがすごいんじゃけど、どこまでもエロマンガ。中高生ぐらいの男子のこっけいな熱情と妄想を形にした感じ。

 一話一話、ていねいに落ちがあるのも良。

 すげーおもしろいのに、人におすすめしにくいのが残念。エロ本だもん。



  "非日常性バイアス"
  かるま龍狼 (著)
  竹書房(バンブーコミックス COLORFULセレクト)

2017年3月16日木曜日

かっこいいオトナ かっこいいポルシェ

 仕事からの帰り道、RRのポルシェを見かけた。

 銀色の渋いカブリオレだったんじゃけど、じぶんの目を引いたのは、シルバーマークがおしりに貼られていたこと。

 ケーキ屋さんによると、そのポルシェが駐車場にとまっていた。オーナーははたして・・・、銀髪のきちんとした身なりの紳士だった。かっこよすぎる。

 柔らかな織のブレザーの服装といい、クルマのシルバーマークといい、かっこつけるのと抜くのとがばつぐんなバランスに思えた。裕福なだけじゃあ、なれない気がした。

 じぶんはとてもなれそうにない。でもこんなかっこいいオトナになりたい。かっこいいじいさんになって、かっこいいクルマに乗りたい。運転へたなのはおいといて、ほんとうはスポーツカーが好きだ。
 じぶんが911とかに乗っても、かっこつけてる、がんばってる感がですぎるもんなあ。まあ、お金もないけど。

2017年3月14日火曜日

”Helvetica Standard” あらゐけいいち (著)

 "日常"は、マンガでなく、TVアニメのファン。で原作のマンガはまだ読んだことがない。

 のに・・・。表紙(エヴァ量産型)がかわいかったんで買ってしもうた。装丁もかわいかった

 中身は、絵だけじゃなく、ふつうに読み物として楽しめた。マンガも読んでみたくなった。絵もかわいいだけじゃない!

 こおゆうナンセンスのマンガは、センスとエネルギーを必要とすんじゃないかと思う。作者を尊敬する。

 "日常"では、常識人のサカモトさんのファンです。ヒトではありませんが。

 ところで、なんで題名がヘルベチカ?



  "Helvetica Standard"
  あらゐ けいいち (著)
  出版社: 角川書店(角川コミックス・エース)

2017年3月5日日曜日

映画 ”この世界の片隅に” ほそく

 どしても言いたいことがあるので補足。

 原作マンガと映画の違いについて。表現形式が違うんで、とうぜんではありますが。

 動きによる演技を堪能できたことがひとつと、もっとも驚きだったのが、音。

 とくに、戦(いくさ)の音が、ものすごくリアルに感じられて恐ろしかった。高射砲の砲撃、砲弾の破片の降る音、爆弾の風切音、グラマンの機銃掃射、とおく離れた広島の原爆の衝撃波、などなど。

 4頭身ぐらいの人物のやわらかさと、戦の音の鋭さ、激しさが、すごい対比になっていた。やわらかな生活の音と、武器の激しい鋼(はがね)の音。

 さいごに個人的な感傷。
 うちのマチも爆撃があって、焼夷弾じゃなくて爆弾で蜂の巣になった。その爆弾穴を埋めたあたりにいま、住んでいる。母方のじいさんは燃料廠の爆撃で亡くなった。地元で育った母には、防空壕の記憶が、かろうじてあるとのこと。この場所で、ゆうことと、戦前生まれの父母の話とあわせて、あの時代はいまにつながっている。銃後の記憶ではあるが。

映画 "この世界の片隅に"

 よがったですよ。見ごたえがあった。大作なみの見ごたえ。

 最後は涙をTシャツのそでで拭きながら見た。エンドロールで、涙が・・・、涙がとまんねえ。

 2時間超なんじゃけど、あっという間だった。原作ファンとしたら、終戦後の台風のエピソードが欲しかったなあ。
 原作のマンガから、よくぞ2時間強にまとめたな、ゆう感じ。短くまとめた分、原作よりも全体に重い印象。でもそれだけによく見えたこともあった。嫁に入ることの大変さとか、夫婦の機微とか。

 のんさんの声もぴったりだった。広島弁は違和感なかったし、何度か訪れてる坂の町、呉が、いっそう身近に感じられた。

 ぜひ、おすすめ。原作のマンガももっぺん読も。

2017年3月1日水曜日

”人間仮免中” 卯月妙子/著

 話には聞いてたが、読んだらつらくなりそうなので読まんつもりだった。

 が、"淋しすぎてレズ・・・"のひとのマンガがあまりに救いがなかったので、そういえばどうなんだろう、と思って買ってしまった。

 で読んでみたら、やっぱりつらかった。これ読んで感動したゆうて帯に書いてあったが、じぶんにはわからない。描かれていることを、ただただ真剣に読んだ。

 主人公がばたばたとあがいているのに、じぶんの気持ちも読んでて少しシンクロしてしまうようなかんじじゃった。

 "さびしすぎて・・・"のマンガ(あくまでマンガの主人公についてであるが)とくらべると、どちらも将来救いがあるような終わり方じゃあなかったけど、"人間・・・"の方は、じぶんを愛してくれる人がいることを知っていて、じぶんも愛している人たちがいる。家庭環境とか性格とか、病気(病的?)の種類が違うとか、いろいろ違うんじゃろうけど、愛し愛される能力があることが決定的に違うように思えた。
 そのことで予後がどれほどよくなるかはじぶんにはわからんけど、マンガの読後感はちょっと違ったかも。読み終わって、あー、じぶんもがんばろ、というぐらいの小さな気持ちじゃけど。



  "人間仮免中"
  卯月妙子/著
  発行所/イースト・プレス

連想 連合

 マイクロソフトからメールが届いた。

 "脱・白板! 働き方が変わる! Surface Hub で会議の生産性を向上さ せる ほか【最新 IT セミナー情報 】 Microsoft"

 そこで"白板"を、"パイパン"と読んだわたしは、ただのスケベなおやじです。ちなみに麻雀はしません。