長いドライブの帰り道はすっかり夜だった。
高速降りると見慣れぬ、すんげ-お尻のクルマの後ろについた。先にカミさんが反応して何のクルマじゃろうとちゃばちゃばしゃべってた。
テールランプは赤いヒモが一本! 凄まじく感じるぐらいにかっこいい。
お尻のぷりっとしとるのはポルシェ911みたいじゃけど、電気自動車のようにぬめっとした感じで、形が強調されるようなお色は白だった。
一瞬smartが前に出たときにカミさんが、”ヘッドライトがバッテンだ!”と言うたのでミラーを見ると、あらやだかわいい、ほんとだわ。(デザイナーさんすんません)
途中左車線が左折専用になるんで、追い越し車線に入った。びびりながら気合い入れて。
おかげで走行車線をゆるゆると安全走行しとる謎のクルマと前になったり後ろになったりでよく見れた。ほならポルシェっててて書いてある!!!
しかもカレラって筆記体で書いてある。(ええそうです。わっちスーパーカー世代。)
しばらくすると自分も車間空けて走行車線を安全運転でしずしず。真後ろには911カレラときた。スポーツカーはとばさんといけんて思うとるんは、庶民なんだろうなあ。
”すげ-かっこええー。ばってんのライトかわええ~”
カミさん:もうすぐ右車線に入っとかんといけんのんじゃない?
わっち :え!? でも、ま後ろがポルシェじゃし。
カミさん:え、なんで? どゆこと?
クルマにさほど興味がない人にはわからんとです、むふー。むかし、追い越し車線に出たとたんにかっ飛んできたフェラーリに(急ブレーキ!)張り付かれて、しかも走行車線に戻れんくなったかわいそうな軽トラを見た。高速で。
わしもカレラのバッチ、smartのお尻につけよっかな。友達と思われるかもしれんし。
カミさん:ぜっったい、思われんし。
天国のポルシェ博士へ。未来からきた911も911でした。かしこ