2026年3月22日日曜日

「営繕かるかや怪異譚 その参」小野不由美/作

 どうやって知ったのか忘れてしまったが、表紙を毎巻漆原友紀さんが描いてて、文庫版3巻に漆原さんのインタビューが載っている。

 それではと調べて、インタビューが載ってるのは文庫版の3巻だけとわかった。書店でハードカバー版をめくって確かめた。


 けっきょくいきなり、文庫本の3巻を買ってきて読むことにした。動機が不純である。

 小野不由美さんはじぶんが好きな山田章博さんがよく表紙描いとんなあ、ぐらいしか知らなかった。十二国記とか。


 やっと本題の感想。

 いきなり3巻からでまったく問題なくおもしろかった。一話完結の短編集。どれも怖いが怖いことが一番の気持ちでなかった。怪異を退治したり、怪異に復讐したりすんではなく、適度に間を置くという毎回の終わり。それが心地よかった。蟲師にも通じる感想かな。ただし、めちゃくちゃ怖い人間がちらほら出る。怪異めじゃないぐらいにめちゃくちゃ怖い。

 経過も結末もすべてを語ろうとしないとこがよかった。とかくこうだったんですよと説明したくなるもんな気がするが、知りたいところがそのまま置いてかれる。結末も終わりに向かうとこでふつっと終わる。


 こっからネタバレ有り注意。

 一番しみた話は「骸(むくろ)の浜」。読んでる間すごく苦しくて、最後に主人公に重ねて、解放されて幸せな気持ちになれた。涙がにじむぐらいに感動した。

 家に帰ろうとする死者と、それを手助けしようとする人の話。

 思い出したんは、神功皇后の征西のエピソード。いよいよ子を生むとなった皇后が、ひとり海岸に向かった。出産は強烈なけがれを伴う行為だったので、たったひとりで成し遂げるしかないのか。と、なったときに、けがれをいとわない土地の神々が現れて、出産を手伝ったそうな。記紀の原文を読んだんでなくて、宮田登さんの著作で読んだ気がする。そのような神さまこそありがたい気がするし、サウイフモノニ・ワタシハナリタイ。



「営繕かるかや怪異譚 その参 」(角川文庫) 

小野 不由美 (著)

出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA 

発売日 ‏ : ‎ 2025/6/17

2026年3月17日火曜日

そして「SMOTHER ME 2(完)」 下元朗/著 

 全身全霊のマンガでした。すげーよかったです。

 青臭い真面目さと、度を越すぐらいの緻密さと。ベテランになるともう書けないかもしんない、などと勝手に思いつつ感動いたしました。

 違う結末を切望したが必然だったんかのう。読み進めるうちに、ああもう、ああもうと思い当たるとこ出てきて。決まった結末に一直線つー感じじゃった。

 最後はどどーんとタイトルに帰る。一部の隙もなし。


 あとがき読んで30歳も違うのに作者さんにじぶんと同じ血が流れてるんかもと思ってぐっと胸にきた。「鉄コン筋クリート」と「not simple」。文化が血に流れてゆくんだのう。(遺伝子?)

 



下元朗/著 集英社(ジャンプコミックス)
「SMOTHER ME 2(完)」
発売日 2025/2/4

「ガチャンキイ 1」と「SMOTHER ME 1」下元朗/著

 どちらもまだ読み始めたばかり。が、どうにも次巻を読まねば気がすまないぐらいおもしろい。
 ひろげた風呂敷を気持ちよく(または気持ち悪く)たためるかはおたのしみ。

 先にガチャンキイを読んだが、ストーリーが王道やお約束からびみょうにずらされる感じ。お話すごく軽いんじゃが、みょうに匂いが残る感じ。
 絵がまたむっちゃうまいんだが考えぬいて描いてるんか、ノリで描いてるんか分からん。

 お話もデザインも、自然にむりむり出てくるはずはないんで、考えとってんでしょうなあ。
 ひたすら暴力的なんに、どうも痛みは少ない。全然ないかゆうと、気持ちも含めて匂いがある。
 んー、よくわからん。

 で、ガチャンキイ1巻出たばかりなんでつぎ当分読めんじゃん、じゃあっと買って読んだのが、前作「SMOTHER ME」。

 こちらもっと暴力的なのにまた体の痛みは少ない感じ。気持ちの痛みは、さすがにポップなガチャンキイよりかなり多め。

 どーにも気になるのは、匂いっつうたら全体として昔の松本大洋さんの匂いがする気がするから。とくにコマ割り含めて絵。

 さあさ、まずは完結の「SMOTHER ME 2」を読んでみなければ。
 いまの若い作家さん、絵も話もセンスあってうまいわあ。商業デビューして間がなくても、まだ修行中って感じがまったくない。いきなりうまいっ、おもしろい。



下元朗/著 集英社(ジャンプコミックス)

「ガチャンキイ 1」
発売日 2026/2/4

「SMOTHER ME 1」
発売日 2026/2/4

2026年3月15日日曜日

そういう見かた!?

 バイクとクルマの事故現場を通りすぎた。まだ間がなかったようで警察は来てたが救急車はまだだった。

 正面から行ったのかどちらも損傷激しくて、バイクは前輪下にして三角倒立みたく、道路に垂直に立ってた。

 バイクを運転していたとおぼしき男性が地面に転がってたが、ピクリとも動いとらんかった。ヤベーぶじならよいがと思いながら通りすぎた。

 家に帰って。
 カミさんに、ピクリとも動いとらんかったった、ありゃ意識ないヤベエ、怖いて言うたら。

 心肺蘇生とかしてなかったんなら、息はあったんじゃろ

 とさらり言われた。

 そういえばしてなかった。その冷徹な見立てが、こええ。

 ライダーの兄ちゃんのケガがひどくないように祈る。

2026年2月22日日曜日

だれもしらない

 わけでなく。

 昼前に3階ベランダでたばこ吸ってたら、下の通りを年配の男性らしき人が通ってるのが聞こえた。のぞき込んだわけでなく、姿も見てないが、なんで分かったかとゆうと…。

 懐メロ、「ブルー・シャトウ」を熱唱されてました。

 通りに人気(ひとけ)が全く無いんで油断したんでしょうなあ。
 うまくはないけど、まさに熱唱でいい感じでした。

 「ぶーるううううーっ しゃあーとー」てれれれーん

2026年2月5日木曜日

TV版「葬送のフリーレン」、おもしろいすわ

 きのう遅い夕食をもぎゅもぎゅ食べながら、TV版のフリーレンを見た。
 さすが人気あるだけある。おもしろい。つか、派手でない低血圧系みたいなマンガとそのアニメ版が人気出てるのがうれしい。


イーロンマスクさん:さいきんおもしろいアニメある?
(Xでつぶやく)

どっかのだれか:なにかおもしろいのありました?

イーロンマスクさん:んー、葬送のフリーレンとか。

イーロンマスクさん:つか、おれの質問にこたえろや…。


 なんてーこともあったげな。(超訳です)
 これってガセネタ?

2026年1月15日木曜日

マンガ「MAD」6巻でた

 世紀末または崩壊後の世界。エイリアンまた怪物、そしてヒト×ヒト。こんだけ書くと目新しいものなにもないが、新しくおもしろい。

 MADの題がなるほどに人がおもしろい。狂っておる。
 もしかしたら"狂"だけでなく"怒り"の意味も含まれとんかもしれん。

 主要人物だけでなく、すみずみのモブまで生きてる人に思える。
 絵は固くクセある絵でうまい! 米粒ほどでの人でも生きて、芝居している。

 残虐な戦いよりは、気持ちがつらくなる内容と思うんじゃが、そこここに入る細かいお笑いがうれしくて読みつづけられる。

 ここ最近一番楽しみにしてるマンガのひとつ。



ちなみにこの人はレオンさん
変態さんいらっしゃい ですね





MAD 6
大鳥 雄介/作
集英社 (ジャンプコミックス)
発売日 ‎2026/1/5