へんてこな正義感や勝手なロマンがなく、映画は極めてニュートラルな感じで、とてもおもしろく、心にしみた。当時の日系社会、日系人が、「失われた日本人」に思えた。もうすぐ「忘れられた日本人」になりそう、ってなことを(言葉はこうでなかった)代表の方は思って活動が始まったそうです。
単純に礼賛でなく、女性の地位とか、沖縄の人への差別のこととか、ちくっと入ってるのがさらに誠実。
内地で加速度的になくなっていった伝統や美徳が、海外ではゆっくりな速度で、まだ残っとったんかなあ。ハワイ、ブラジル、ペルー。どこでも日本人は信頼されていたように思う。それを形作ってたんが一世、二世だったんでしょう。
取材を受けた方たちの人間性はもちろんなんじゃが、取材する人の誠実さ、謙虚さが重ねてぐー心に染みた。