ひさびさにヒットだった。いいヒト見つけた。
はじめての長編とのことだけど、ていねいにお話が練られていて、最後まで緊張感が途切れることがなかった。
結末はハッピーエンドじゃあないが、言葉(文字)にたよりきりにならずに登場人物の気持ちを書いてて、しかも人情に流されることがなかったように思う。すっと胸に落ちた。
昭和の東日本の風景が、たんなる背景でなく、物語とうまくからんでたんではなかろか。美しく悲しく重いマンガでした。
テキは人知を超えた存在で、その戦いはクトゥルフ神話なみに一方的で悲惨じゃけど、主人公を運命づけた、さらに大きな高次の存在があるのかも、そんなことを思ったラストじゃった。
その意志は天よりも高くはかりしれない。そりゃ、カミですから。
"千年万年りんごの子"(1)〜 (3)(完)
田中 相 (著)
出版社: 講談社
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