2017年7月31日月曜日

TVアニメ ”キズナイーバー”

 ひさびさにオリジナルのアニメでおもしろかった。原作なしでもおもしろいもん作れるんだと感心した。

 お話がとにかくていねいで、さいごまで気が抜けることなく完結させてた。物語をひろげるのが得意な人はたくさんいるように思うけど、ひろげた風呂敷をきちんとたためる人はそう多くないように思う。
 長いようで短いワン・クール(12とか13話)の中でお話を語り、気持ちよく大団円にもってってた。
 SF的な荒唐無稽な設定をうまいこと使(つこ)うて、恋と友情っちゅうこっぱずかしいものを見せてくれた。

 感情移入がしにくかったんじゃけど、理由は基本群像劇であることと、じぶんが年くってて、子どもらを見守るおっさんの視点だったからかもしれない。ああ青春ははるか・・・。

 見終わって娘に、むかし"プリンセス・チュチュ"ゆうアニメがあってなあ、ゆうて話したら、さきにカミさんが同じことを言ってたそうな。王子さまが感情をとりもどしていく話じゃったけど、あれを思い出した。マイナスの気持ちであっても、それもじぶんを形づくる大切なもののひとつ、ゆうことがうまいこと表現されてた。"キズナイーバー"も、おんなじことが語られているように感じた。そこんとこが、恋と友情ゆうだけでなく、物語に陰影をつけてよりおもしろいもんにしてたように、じぶんには思えた。

 TVアニメも捨てたもんじゃない。まだまだいけますぜ。

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