2018年3月5日月曜日
パソコン以前
主役は左下。なつかしいもんを引っぱり出してきて、ライターにストラップがわりに付けてみた。2インチフロッピーディスク(FD)ゆうもんです。若いもんはフロッピーディスクなんざ使ったことがないじゃろうねえ。
2インチはフロッピーディスク(FD)ゆう規格の中では最小だったと思う。SONYが引っぱった規格と思うんじゃけど、数社がデジカメの記憶媒体として採用しただけで、鳴かず飛ばず。ひっそりと消えてったかわいそうなやつです。
ツールディスクと書いてあるが、これは学生時代にじぶんが使(つこ)うとったSONYのワープロ専用機のもん。ワープロ専用機で2インチFDを採用したんはSONYだけだった。当時はパソコンもなかったわけじゃあないが、ずいぶんと敷居が高くて、ワープロ専用機が全盛でありました。レポート書いたりするのにいちいち手書きで推敲すんのがつらくなったんで、ある日バイト代を握りしめてアキハバラに行って購入したのであります。
アキハバラは冷蔵庫や洗濯機をはじめとする家電を買いに行く街で、まだパソコンの街ですらなかった。とうぜん、メイドさんはおらだった。
ふつうワープロ専用機はプリンタが一体になったごっついもんだったが、SONYのはプリンタが分離できてバッテリーでも半日ばかりは使用できたんで、すごい便利に使わせてもらった。液晶表示は縦に20行ほどと、文章を書くのにぎりぎりの仕様じゃったけど、その分本体は小型軽量にできとって、カバンに入れて持ち歩くことができた。プリンタとACアダプタはスクーターのトランクに放りこんでおいて、本体だけ学校やファミレスに持ち込んで使うっちゅう感じだった。で、いざとなったら外出先でも電源つないでプリントアウトできるっちゅうモバイルコンピューティングもどき! とうぜん通信なんざなくて、紙にプリントしたら終了。一般ピープルが文書ファイルをそのままやり取りするようになるんはも少し先だった。ふつうのワープロ専用機は3.5インチFDを採用しとったんじゃけど、ワープロごとの互換性もないもんだからFDに互換性なくても気にならんかった。どうしても文書の互換性がほしいときは、おんなじメーカーのワープロを買うしかない、そんな時代どした。
卒論もそのワープロで書いたんじゃけど、夜中にやっと書き上げたら印字が超遅くて、それから延々印刷したのに昼の提出時間に間に合わだった、ゆうおまけ付き。幸いどさくさまぎれで提出して事なきを得たが…。
パソコンが爆発的に売れはじめた95年ごろも記憶媒体の主力はまだ3.5インチFDだったんじゃけど、すでに容量不足は顕著でパソコンのバックアップ取ったらFD30枚ぐらいになったりした。MO(光磁気ディスク)なんちゅうもんも出てきたけど、けっきょく天下とることはなくて、ほんとFD(中でも3.5インチ)の時代は長かったですわ。まだ使(つこ)うとる分野がありますけどね。
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