やっと犬カフェに行けた。去年開けとっちゃったが平日午后5時までなんで、なかなか行けんかった。
ビル6階のきれいなお店は、とーぜんきれいなだけでなく内装も置いてあるもんもかっこええ。若いオーナーさんのセンス光っとるっちゅう感じじゃった。おまけに、窓際に陣取ると眺めがいい。駅を見下ろし、さらに工場群から海、天気よけりゃあそのむこうの島まで見えそう。
出迎えてくれたんはキャバリア・キング・チャーチル・スパニエル(ぱいぽぱいぽ、ぱいぽのしゅーりんがん)の女の子。毛はカールしてくりんくりん、目もくりんくりん。
やんごとなき血筋かつ超美形であるが、あやしいおっさんの登場に警戒心マックス。カウンターで飲みもんオーダーしてるとこから、距離とってぎゃんぎゃん吠えられる。"だれか、だれかおまえ!" "怪しいやつ、へんなことすなよ。わんわん。"
ちびっ子で殺意感じられんのんで、こわくもうるさくもない(効果には個人差がありマス)。ちょっとかもうておもしろいぐらい。ある意味正しい犬のお仕事。
窓際にじぶんが腰かけると、安心したように奥に戻っていった。で、ときどき黙って様子を見に来る。こそっと来るんだが、猫みたく忍び足はできんのんで、チッチッチッチと爪の音がしてどこをどう歩いてるかがまるわかり。床に置いたじぶんのカバンやまわりをくんかくんかかいでおった。
お、おるじゃん、てな感じで身を乗り出して見るとビクビクウ。急いで距離をとる。まあ、このご時世ですから、同居の家族以外とはソーシャルディスタンスとらんと。
ときどきじぶんが店内を立ち歩くと、すぐに駆けつける。"なんじゃ、何歩いとんじゃ。怪しいやつ、怪しいやつ!" いちいち反応してくれるからおもしろいわ。
一時間弱で帰るとき、オーナーさんが1こおやつあげてみる?とくれちゃった。
カノジョはもうお座りをして待っている。とは言え、おやつくれそうってだけでいきなりいいヒトには昇格できない。落ち着かずチラッチラッと上目づかいにこっちを見る。
閉店時間じゃしじらしてもなんなんで、”おーええ子じゃん(笑)”なんつて言いながらすぐあげた。んでアゴの下やら首やらをわしゃわしゃと触って立ち上がった。ほならオーナーさんが、”ありゃ、よう触らせたねえ。嫌がるのに。”とのこと。
おやつの力は絶大だわ。食いもんに弱いのは人間とおなじであります。
ULaLa CaFe