そこいらに立ってる制服、私服の警官に職質されることなく、子どもとおなじ電車になって、「あれ? 父さんなんでこんなとこにおるん。」などと言われることもなく、ぶじ帰宅した。
息子が先に帰っとったが、話聞いたら30分も違わん電車だった。
あぶねっ。ニアミスするとこじゃった。
そこいらに立ってる制服、私服の警官に職質されることなく、子どもとおなじ電車になって、「あれ? 父さんなんでこんなとこにおるん。」などと言われることもなく、ぶじ帰宅した。
息子が先に帰っとったが、話聞いたら30分も違わん電車だった。
あぶねっ。ニアミスするとこじゃった。
仕事が朝からしっちゃかめっちゃかになってたきのう、午后3時過ぎからケータイに、子どもの学校からの緊急メールが続々と届く。
開いてみたのは夕方近くになってからじゃったけど、内容は、まさかのプリズンブレイク。
しかも広島第一劇場とおなじ区内じゃん。
終業後に上司から、「(あしたは)ヒロシマ方面に行くんか? まあ気いつけての。」と、にまにま笑いながら言われた。
ははっ、気いつけます。脱獄犯でもマチにあふれてるであろう警察官にでもなく、報道のカメラに。
家族に内緒で休みとって小屋に行っとんのに、テレビに映ったんじゃあ、しゃれにならんで。
晩飯のあと、息子は準備万端でうずうずしてるが、家族にはそれが伝わらない。げはげは笑って正月の特番を見ている。
ひとこと、「ゲームしてもええ?」と言えばええだけじゃのに、と思いながら見ていた。
やっとこさテレビのチャンネル権が取れて、いよいよ始めるぞっちゅうところ。
この日のために、ハードを買う何週も前から、小遣いで買っておいて説明書を読み、インターネットで情報収集をしてたソフト("ロストプラネット2")。
甘酸っぱいもので胸がいっぱいだったにちがいない。
収納からゲームのパッケージを取り出して、ぱかっとあけた。
…ところで、固まった。
間があって、「なんじゃ」、「なんで"ももんがクラブ"?」と、小さな声でつぶやいた。
それからは、「ない、ないっ」、「ディスクがない」と、おろおろしながらあたりを探している。
見よってかわいそうになってきて(そりゃそーじゃろう)、ほれっとソフトのすぐそばのCDケースに入れてたロストプラネットのディスクを渡した。
カメラまで持ってきて、わくわくしながら見てた妹には二言、三言毒づいていたが、すぐにゲームにのめりこんでった。
「だれがやりやがったんじゃー、くぉらー」と、大荒れになるものと予想しとったのに、ひょうしぬけした。
ほんとに、お人よしでいいヤツなのかもしれない。
息子が必死で、いま設定をしている。思いのほか知識が少なく苦戦中。
ソフトは、本体が導入される何週間も前に小遣いで買ってきてた。
親が約束通りPS3を買(こ)うてくれると信じきっていた。
幸せな子だ。
しかしかれはまだ知らない。
大切なソフト、"ロストプラネット2"のパッケージの中のディスクが、お子ちゃま用教育ソフト、"ももんがクラブ"のディスクに差し替えられていることを。