2011年6月3日金曜日

”透明人間の失踪”

 朝から、大きなため息をついて、家を出た。

 いろいろと、ほんとにいろいろとあって、喫煙所で大きなため息をつきながらタバコを吸った。

 「んー、どーすりゃええんじゃ。わし。」

 仕事が終わり(正確には、もう仕事をやめて)、帰り道、ミスドで道草を食う。

 大きなため息をつきながらオールドファッションを食べ、コーヒーをすすり、また、大きくため息をつきながらタバコを吸った。

 「あー。うー。」

 そうして、おもむろにカバンから出してマンガをひろげて読みはじめた。それが、吉野朔実作のこれ。

 どよーんとした気持ちがさらにどーんと落ちた。トドメを刺された。銀のナイフで。

 一冊読みきって帰ろうと思ってたが、半分ほどでやめにした。

 で、いまからナイフが刺さったままでおうちに帰るのだ。

 よりによって、朝、ひっつかんでカバンにつっこんだマンガが、なんでこれじゃったんじゃろうか?

 同位性の原則って、ほんまじゃろうか。

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