いろいろと、ほんとにいろいろとあって、喫煙所で大きなため息をつきながらタバコを吸った。
「んー、どーすりゃええんじゃ。わし。」
仕事が終わり(正確には、もう仕事をやめて)、帰り道、ミスドで道草を食う。
大きなため息をつきながらオールドファッションを食べ、コーヒーをすすり、また、大きくため息をつきながらタバコを吸った。
「あー。うー。」
そうして、おもむろにカバンから出してマンガをひろげて読みはじめた。それが、吉野朔実作のこれ。
どよーんとした気持ちがさらにどーんと落ちた。トドメを刺された。銀のナイフで。
一冊読みきって帰ろうと思ってたが、半分ほどでやめにした。
で、いまからナイフが刺さったままでおうちに帰るのだ。
よりによって、朝、ひっつかんでカバンにつっこんだマンガが、なんでこれじゃったんじゃろうか?
同位性の原則って、ほんまじゃろうか。
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