2013年5月30日木曜日

あさいちから ブルーですわ

 朝食にラスクがでてて、ガリガリげんきよくかんでたら、えっらい固いのがまじっている。

 "あっ"

 口からだしてみると、あんのじょう、虫歯治療の歯のつめものだった。舌でさわると、奥歯にぼっこりと穴があいている。

 一分一秒でもはやくこの状況から救われたいんじゃけど、残業つづきのこのごろ…。きょうじゅうに歯科に行けんのか? あすは遅番、きょう行けなきゃ土曜しかない。だいいち、予約がとれんのか?

 も、あさからきぶんは最悪。

2013年5月26日日曜日

ぶき

 ひる休み、昼飯を買いにくついでにホームセンターに行って、虫取り網を買った。

 名づけて、"ビッグ36"。

 なんか、わくわくするような、アダルトなネーミングだが、輪っかが36cmありますとかゆう意味じゃろうか?

 輪っかが大きくて、網の大きさ、長さも充分。

 これでいつ、なんどき、スズメバチさまが事務所に入ってきても安心!

 な、わっきゃあないじゃろう。スズメバチが怒って本気モードになったら…、たぶん秒殺される。網がでっかくなったぐらいで勝てるとは思えねえ。たとえ一対一でも。

 むかし、巣を攻撃されてかんかんに怒ってるスズメバチの巣を、宵闇にじょうじてたたき落としにいくという、超ありがたいお仕事につきあったことがある。巣の四分の一か五分の一かぐらいたたき落として逃げたバカがいたらしい。
 そりゃあもう、巣のハチぜんぶが怒りまくってて、半径数百メートルに近づくものは、人間じゃろうがクルマじゃろうが、集団でがんがん攻撃してくるっちゅう状態。不幸だったのは、我が社の管理地が近くて、話聞いたときに逃げられんかったことと、落としに行くおっさんに、"おまえも行くんじゃろう のお○○(わしの名前)"、と言われて逃げられんかったこと。
 フルフェイスのメットごしに聞いたあの重低音、しかも四方八方囲まれまくっての、は忘れることはありませんぜ。ほんきでちびりそうじゃった。

 で、こんかい事務室にアミを持ちこむときに、"あれ? まおんなじのが作業室にもあるよ"、と同僚のおじさんに言われたが、命の危機ゆう場面に、階段を上ったりおりたりするヒマはねいです。

 危機管理っちゅうやつですよ。クライシスマネジメントですよ。
 (ほんとは、ただただこわいだけ。)

2013年5月23日木曜日

まねかれざる きゃく

 ちょくせつ日差しをあびると、痛いくらいになってきたが、日中も夜も、窓さえ開け放っておけば、まあすごせる。空気がまだすずしいようだ。

 そのかわり、90年代のおわり、まだ景気が底付きしてないころに建てられた事務所は、おしゃれな窓にしてくれとるもんだから網戸がない。つけらんない。よって、窓をあける季節になると、いろいろなお客さんが部屋に入ってくる。

 チョウチョやカナブンなんてまだかわいい方で、ギンヤンマに事務所を飛びまわられたひにゃあ、出てってもらうんがもうたいへん。はやくてつかまえらんないうえに、さんざん追っかけまわしても、入ってきたはずなのに出てってくんない。

 飛ぶのが"ど"へたくそなツバメの子が入ったときも往生した。休みあけに床にころがっとるのを見るのはいやじゃし、だいいち、機械警備のセンサーにひっかかっちゃう。
 一番長い脚立をまっすぐのばして上っても、まったく手のとどかないはるか吹き抜けの上のハリにとまったまま、置物のように動かんくなったヒナ(パニックか?)。さいごはまるめた軍手を投げまくって、やっとこさ出ていってもらった。

 去年の夏は雨が少なかったのか、やたらとスズメバチが入ってきた。

 これは…、こわい。まじで。

 スタッフの休憩室にすぐ来てください、ゆわれて行ったらスズメバチで、武器がちっこい段ボール箱しかなくって、それで追い出したときは、やっててトリハダが立ちそうだった。"おこらんといて お願いじゃけえ、おこらんといて"、と呪文のように繰り返していた。

 先日、ブオーンと低い音をたてて、でっかい甲虫が事務室に入ってきた。カナブンかと思った。あーめんどくせーと思いながら虫取り網を部屋のすみにとりに行った(事務室に常備)。
 んで、網を手にして近づいてみると、くそでかいスズメバチですやん! カナブンどころじゃなくでかくて、体長3cm弱か? まるまるしてて重量級。キイロスズメバチ? 寄らば切るぞよ、の警戒色が、超こわい。羽の音はすばらしい重低音。

 手にしてたお子ちゃま用の虫取り網が、ものすごく頼りない武器に思えてきた。こおゆうときは同僚は遠まきで見物するだけで、だれも助けてくんねへ。

 スズメバチのおネエさまはごきげんがよくて、ゆるゆると飛んでたんで、さくっと網に入ってくれた。で、網をまわしてフタをするようにするのが定番なんじゃけど、お子ちゃま用の網は、網のながさが足りなくて、フタできてない。

 ハチのネエさんの頭、網のふちからのぞいてますやん、ちゅう状態で窓まで小走りで行き、窓の外に網を突き出してリリースした。ネエさんはさいごまでごきげんよくて、ヴオオーンとゆっくり去ってった。あーよがった、ごきげん損ねんで。上司は、65%ぐらい刺されるのを期待しとった、などとおそろしいことを言っとった。

 本格的なハチの活動シーズンに入る前に、ちゃんとした補虫網を事務所に用意しとかねば。頼みこんだら、経費で買ってもらえるじゃろうか?

2013年5月17日金曜日

ぱっちん こめつきムシ

 タバコを吸いに非常階段にでた。

 しゃがんで(んこずわり)火をつけて、ふと横を見ると、コンクリのかどにはまりこむように、黒い甲虫がいた。

 2センチ弱ほどの細長いすがたにぴんときて、くわえタバコのままでちょいちょいと指でつついてひっくり返してみた。
 すると。

 "ぱっちん"

 と、乾いたきもちのいい音をたてて、ムシはジャンプしておもてに返った。

 おおやっぱり、とうれしかったのと、音とジャンプがあまりに見事だったんで、タバコを吸ってるあいだ指でつついては"ぱっちん"を楽しんだ。

 タバコを吸いおわると、このうれしさをひとりだけで味わうのがもったいなく思えて、タバコケースの中にムシを入れて事務所にもどった。

 事務室にいた女性職員に、見て見て、と声をかけた。ひとりはムシが不得意そうだったんで、ご飯もう食べた?(ムシ見てもだいじょうぶ?)、と声をかけたが、"わたしはいいです"ゆうて逃げられた。そりゃそうだわ。

 ひとしきり職員をたのしませたのち、ムシは孫に見せるゆうことで上司に引きとられてった。持って帰ってもらうのに、わざわざペットボトルに穴をあけてムシカゴがわりを作った。

 翌日聞いたら、お孫さんたちはたいそうよろこんで、けっきょく上のおねえちゃんが小学校につれてくことになったそうな。

 いまどきの子は、ムシを見たりさわったりすることがずいぶん減っただろうが、カレ(カノジョ?)は、きっと子どもらを夢中にさせるだろう。

 ただし…、いっきに寿命をちぢめちゃうんですけど。すまんかったのお。

2013年5月14日火曜日

ニッポンの新様式 運命いかに

 買って帰ったガンプラは、息子、娘が学校から帰る前に、勉強机にならべて置いといた。いっしょうけんめい作るんだぞ、父より、ちゅうことで。

 子どもらが帰ったときに、えーだのまじでだの、ひとしきりそれぞれとやりとりがあって。

 で、夜になって妻が帰ってきた。

 お帰りと玄関の妻に向かって言いながら、娘が階下におりてった。手にはガンプラを持っている。

 "ちっ、言いつけ小僧が"と思ったが、そのまま行かせた。

 あんのじょう、妻がやあやあ文句を言いながら、階段をだかだかと上がってきた。手には娘が持っていたはずのガンプラを持っている。

 いわく、1.子どもら忙しいのに作れるわけないじゃろう、2.あんたが責任持って作りんさいよ。

 で、自分(わし)のとこまできたところで、息子の机の上に、手に持っているのと同じガンプラが、もひとつ置いてあるのが目に入る。

 なんてゆうんかだまって見ていた。

 一瞬の間があって、あきれたのか絶句したのか、"なんーでふたつも"、ゆうことには触れずに妻は階下へ降りてった。あんたが作るんよ、ゆうことだけ念押しして。

 もちろん雰囲気は気まずかったんじゃけど。ちょっとおもしろかったな。

2013年5月13日月曜日

ニッポンの新様式

 しょーどーに勝てず、買ってしまいました。

 ガンダム世代ではあるが、まったく知らないガンダム00(ダブルオー)のプラモ。

 ようもないのにおもちゃ屋に入ったのが運のつき。いっこ買っただけでも、なにやっとんの、と妻にしかられそうなのに、ふたつも買(こ)うてしもうた。

 レジ前に積まれてる怪しい雰囲気にすいよせられたら、倉庫の整理ででてきた、箱破損の処分品とか。

 知らないガンダムさんではあるが、これはお助けせねばと思い、"いくつ買うか迷うんよね"、などと言っとったら、"じゃ2個で千円"と店員にゆわれて、よしゃっ、買った!

 1/100スケールなんじゃけど、持ったときの重みにびびる。ものすごいパーツ点数で、"スグミ"でも死ぬんじゃねえかな。

 たかがプラモデルの、それもアニメ企画のもんじゃけど、ガンプラ(アニメ、ガンダム関連のプラモデル)は、すごい技術のカタマリと思っている。
 部品の分割のしかたまですごい工夫がしてあって、多色成型で部品に最初から色がついとるんで、素組みをするだけでも充分見栄えのするもんができる。おまけに関節がすごくて自由度が高いんで、ポーズをつけるのが悩ましい。ヒジ、ヒザの二重関節とか、人間の人工関節に応用できんのかいな?、と思う。実物の関節の100パーセントコピーをめざすより、筋肉はそのまま使うけど、構造・仕組みはまったく違うっちゅうもののほうが、機能が近いもんがつくれるんじゃあなかろうか。

 企画するヒト、原型をつくるヒト、金型をつくる会社に成型の素材と仕上げ、etc。おおげさじゃけど、江戸時代の浮世絵みたいに、すごい職人が集まってできた立派な工芸品では?

 通産省が"日本の新様式百選"とかゆう企画をやったときに、伝統的な工芸品や先端の工業製品にまじって、ガンプラの"ザク�"がはいっていた。いちばんうれしかったんは、ガンダムじゃなくて、ザクが選ばれたことじゃったけど…。

2013年5月10日金曜日

やっぱ アゲたて ですわ

 百均で買い物したついでに、ミスタードーナツによってお茶。

 朝ご飯がまだ残ってて、はら減ってるわけじゃあないが、お茶は別物。理由やきっかけはなんでもよくて、とにかく熱いコーヒーのんで、タバコをゆっくり吸いたい。

 またオールドファッションをたのもうかと思っとったら、ちょうどできたて、あげたてだった。これはラッキー。

 食べると、外は軽くしゃしゃく、なかはあたたかく柔らかでぽろぽろ。やわらかい甘さでいいにおいがする。おやつ感がアップしとる?

 あまりにおいしくて、おかわりしたくなった。まじで。

 店内はけっこうお客さんでいっぱい。おひとりさまの客はすくなくて、みんな楽しそうにおしゃべりをしている。
 元気がいいのは、やっぱ年寄りですわ。とうぜん女性の。

2013年5月6日月曜日

オトナたち

 一家で(一家全員でゆうのがミソ)、"ガンダムUC(ユニコーン)"を見はじめた。

 第一話目を見おわったところで、シャアの評価をめぐって、妻と本気の言いあいになり、険悪な雰囲気になる。


わし:ガンダムで本気で言いあいして、険悪にまでなる中年の夫婦って、どうでしょう?

息子:いいと思います。

2013年5月5日日曜日

はいじん

 さいきん、息子から"はいじん"とよばれている。

 詩人の親せきのそれではなくて、"廃人"のほう。

 "どう森(もり)廃人"、と。

 "どう森"とは、ニンテンドーのゲームソフト、"どうぶつの森"のこと。

 どうぶつの住む村の住人になって、まいにち、お花に水をやったり、木を植えたり、ムシやサカナをとったりしている。

 その仮想の世界に、帰ってこねえんじゃねえかゆうぐらいにどっぷりつかってるんで、そう呼んでいる。

息子:仕事行って どう森して 家事して どう森して 寝て どう森して 
   起きて どう森して…

 あーそーですよ。"廃人"ですからね。

2013年5月2日木曜日

ドーナツ かわった?

 ひさびさに帰りにミスタードーナツによって、ドーナツを食す。

 オイルをかえたとミスタードーナツが宣伝をはじめてから、オールドファッションを食べるのは二度目なんじゃけど、たしかにかわったような気がする。

 まえは、もすこしどしっと重い感じがあったんが、サクサク感がアップして、軽くなった気がする。味もちがう気がするが、食べる頻度がへったせいか、どうちがうかよくわからん。あげたてかどうかで味も食感もずいぶんかわるんで、よけいに自信がない。

 まえの食感も好きだったんで、たんじゅんに進化しましたねとは思わないが、かわることはおもしろい。

 コーヒーだけのつもりだったんが、あまりにはらがへってて食ってしまった。