ちょくせつ日差しをあびると、痛いくらいになってきたが、日中も夜も、窓さえ開け放っておけば、まあすごせる。空気がまだすずしいようだ。
そのかわり、90年代のおわり、まだ景気が底付きしてないころに建てられた事務所は、おしゃれな窓にしてくれとるもんだから網戸がない。つけらんない。よって、窓をあける季節になると、いろいろなお客さんが部屋に入ってくる。
チョウチョやカナブンなんてまだかわいい方で、ギンヤンマに事務所を飛びまわられたひにゃあ、出てってもらうんがもうたいへん。はやくてつかまえらんないうえに、さんざん追っかけまわしても、入ってきたはずなのに出てってくんない。
飛ぶのが"ど"へたくそなツバメの子が入ったときも往生した。休みあけに床にころがっとるのを見るのはいやじゃし、だいいち、機械警備のセンサーにひっかかっちゃう。
一番長い脚立をまっすぐのばして上っても、まったく手のとどかないはるか吹き抜けの上のハリにとまったまま、置物のように動かんくなったヒナ(パニックか?)。さいごはまるめた軍手を投げまくって、やっとこさ出ていってもらった。
去年の夏は雨が少なかったのか、やたらとスズメバチが入ってきた。
これは…、こわい。まじで。
スタッフの休憩室にすぐ来てください、ゆわれて行ったらスズメバチで、武器がちっこい段ボール箱しかなくって、それで追い出したときは、やっててトリハダが立ちそうだった。"おこらんといて お願いじゃけえ、おこらんといて"、と呪文のように繰り返していた。
先日、ブオーンと低い音をたてて、でっかい甲虫が事務室に入ってきた。カナブンかと思った。あーめんどくせーと思いながら虫取り網を部屋のすみにとりに行った(事務室に常備)。
んで、網を手にして近づいてみると、くそでかいスズメバチですやん! カナブンどころじゃなくでかくて、体長3cm弱か? まるまるしてて重量級。キイロスズメバチ? 寄らば切るぞよ、の警戒色が、超こわい。羽の音はすばらしい重低音。
手にしてたお子ちゃま用の虫取り網が、ものすごく頼りない武器に思えてきた。こおゆうときは同僚は遠まきで見物するだけで、だれも助けてくんねへ。
スズメバチのおネエさまはごきげんがよくて、ゆるゆると飛んでたんで、さくっと網に入ってくれた。で、網をまわしてフタをするようにするのが定番なんじゃけど、お子ちゃま用の網は、網のながさが足りなくて、フタできてない。
ハチのネエさんの頭、網のふちからのぞいてますやん、ちゅう状態で窓まで小走りで行き、窓の外に網を突き出してリリースした。ネエさんはさいごまでごきげんよくて、ヴオオーンとゆっくり去ってった。あーよがった、ごきげん損ねんで。上司は、65%ぐらい刺されるのを期待しとった、などとおそろしいことを言っとった。
本格的なハチの活動シーズンに入る前に、ちゃんとした補虫網を事務所に用意しとかねば。頼みこんだら、経費で買ってもらえるじゃろうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿