買って帰ったガンプラは、息子、娘が学校から帰る前に、勉強机にならべて置いといた。いっしょうけんめい作るんだぞ、父より、ちゅうことで。
子どもらが帰ったときに、えーだのまじでだの、ひとしきりそれぞれとやりとりがあって。
で、夜になって妻が帰ってきた。
お帰りと玄関の妻に向かって言いながら、娘が階下におりてった。手にはガンプラを持っている。
"ちっ、言いつけ小僧が"と思ったが、そのまま行かせた。
あんのじょう、妻がやあやあ文句を言いながら、階段をだかだかと上がってきた。手には娘が持っていたはずのガンプラを持っている。
いわく、1.子どもら忙しいのに作れるわけないじゃろう、2.あんたが責任持って作りんさいよ。
で、自分(わし)のとこまできたところで、息子の机の上に、手に持っているのと同じガンプラが、もひとつ置いてあるのが目に入る。
なんてゆうんかだまって見ていた。
一瞬の間があって、あきれたのか絶句したのか、"なんーでふたつも"、ゆうことには触れずに妻は階下へ降りてった。あんたが作るんよ、ゆうことだけ念押しして。
もちろん雰囲気は気まずかったんじゃけど。ちょっとおもしろかったな。
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