妻のクルマ、−天才イシゴニス先生の−、が今年何度目かの入院をし、代車でピカピカの軽自動車が来た。
けさはとくべつ早く仕事に行かんといけんゆうので妻はばたばたと出ていったが、すぐ帰ってきた。代車のエンジンがかかんないんだと。
イシゴニス先生のクルマはMT車で、かろうじてエンジンがインジェクション(ただしぼろい)。窓はレギュレータを手でぐるぐるまわすやつで、キーレスエントリーなどあろうはずがない。
かたや21世紀の軽は、エンジンキーがない! ポッケにリモコン入れといたら、ドアもあくし、ボタンを押してエンジンもかかる。
妻はクルマん中からお店に電話をして、指示を聞きながら悪戦苦闘したらしいが、あせりもあってかエンジンをかけられんかったみたい。しかたなしにタクシー飛ばして出勤していった。
で、"くれぐれもさわるな"と妻は言い残してったが、さわるなといわれりゃあさわりたくなるのが人情ってもの。
代車の軽に乗り込んでイグニションボタンを押すと、インパネが派手に光って、みょうなひと呼吸をおいてから、ぎゅぎゅぎゅぶおーん、とふつうにエンジンがかかった。なんだったんだ?
バッテリーも異常なくて、妻がエンジンかけられんかった理由は…、ナゾ。
前世紀の遺物は、クルマの方でなくて、電子制御のクルマについていかれん、自分らの方かもしんない。
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