表題には、なんのひねりもありません。ただ、ならべてみたかっただけです。すんません。
年末のあさ。出勤でクルマを入れかえるのに、代車に乗りこんだカミさんがドアをあけて、恨めしそうな顔して手でちょいちょいと自分を呼んでいる。
ああ、エンジンかからんのんだわ、と近づいてった。
カミさんは、"ホラミテオクレヨ。ワタシャ、シジドオリニシテルジャナイノ。ナンデカカンナイノサ、ペペペペ。"と、まくしたてた。
カミさんの足元を見ると、ブレーキでなくアクセルペダルを、べったり床まで踏んでいる。
そりゃアクセルだがね、と指摘すると、がばっと足元を見て、へへへとごまかし笑いをしながらこっちを見た。
新しいクルマはよくできている。ちゃんとしていると言ってもいい。エンジンかからんで、ほんとによかった。
さいきん、クルマのアクセルを床まで踏んだことがありますか? わたしは毎日です。
ながい上り坂。エンジンがブローすんじゃねえかと思うぐらいに3速でひっぱって、すかすかの4速(トップ)に入れる。あとはアクセルを床まで踏んで、ガンバレ、ガンバレ、とボロ車をはげましながら、坂の頂上をめざすのであります。
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