上映があとすこしかな、と思ってあせって見にいった。
予想に反してお客さんはえらく多かった。ドキュメンタリーを見たいヒトがこんなに多いとは思わなんだ。
で、映画はめちゃめちゃおもしろかった。脳天気でいられるテーマじゃないのに、すごく見てて楽しかった。前作の"祝(ほうり)の島"にしたって、どう注意深くしてもあざとさが出そうなもんだが、それがこの監督さんにかぎってはまったくない。ように思えた。
命の食べ方から差別偏見のはなしまで、重い内容のはなしなのに楽しくわくわく見られたのは、男衆の智恵のある言葉と、女性陣のあかるさによるもんかなと思った。それと、見るヒト(撮るヒト)と見られるヒトの関係性、信頼性かな。
男衆の智恵も、頭から、ゆうんでなくて、手仕事と体からくるもんのように思えた。
ちいさなと場のさいごと、食肉や皮革の製造加工の文化の将来が重なって見え、すこし寂しい気持ちになったが、見終わったときに、あー元気もらえたなと思える映画でした。
機会をつくって、ぜひご覧いただきたい。
"ある精肉店のはなし"
監督: 纐纈あや
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