2014年7月15日火曜日

”金曜のバカ” 越谷 オサム (著)

 バカは嫌いだ、とつねづね公言している。でも、バカは好きだし、するのも大好きだと自分は言っている。
 前者と後者がどうちがうのか、うまいこと説明できない。ヒトのことを考えられないヒトを嫌いと言ってる気がするが、自分がしてることでヒトに多大な迷惑をかけてることも知っている。

 で、この本。おもしろかった、ゆうんで娘から借りてみた。おもしろかった。

 バカ、ニアイコールでちょい高慢な青春、青年、ゆうのが感想。短編集なんじゃけど、どの話も、へへっ、アホだわ、と笑ってしまった。と同時に、どの話も自分を思い出して恥ずかしかった。自分にはこの本に出てくる色っぽいどぎまぎは、思春期・青年期通じていっさいなかったのではあるが。

 いま青春の人にも、むかし青春の人にもおすすめであります。

 しょっぱなの、表題作、"金曜日のバカ"が、緊張感あって気持ちよく、いきなりがっつりとつかまれましたわ。主人公の男の子(あえて男の子)や女の子が、さわやかな気持ちよい人にかわってくのがわかりやすく、読み終わって思わず、うーんいいわ、とうなってしまった。

 表紙の"日常"の人のイラストも、抜けた感じでとてもよい感じでした。中身にぴったり。







  "金曜のバカ" 越谷 オサム (著)
  出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
  2012/11/22出版

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