高校生ごろからのあこがれの人に、やっと会えた。もう30年近くたってると思う。
それが、スミス・アンド・ウェッソンのM40、センティーニアル。短銃のモデルガンであります。
もっとも美しい短銃のひとつ。
じぶんがこれにひかれたころには、手に入る製品はなくなってて、まさに高根の花、手のとどかないお姫さまだったのであります。
会社の記念に、とにかく安全な短銃を作ろうと思った人がいて。安全な短銃ゆうのもへんな話でありますが。既存の小型レンコン銃の握りに安全装置を追加して、おまけに撃鉄を手で起こせないように内蔵してしまった。
撃鉄が起こせないようにしたのは、力の弱い子どもなんかが撃てないように、事故を起こさないように。
そのおかげで、引っかかりのない、美しい形になったのであります。つるりとした猫背の背中の中には、撃鉄(ハンマー)が隠れておるのです。
ところがこのお姫さま、寿命はみじかくて、はやいうちに生産中止になっちゃいました。
生産コストが高かったのと、安全装置がめんどかったのと、手で撃鉄がおこせなかったので…。
あらゆるこころざしがアダとなったのであります。美人薄命。
それを尻目に売れたのは、悪役面のM49ボディーガードという、さらに猫背のおっさんのような銃でした。ベトナム戦争の処刑写真で悪名がとどろきましたね。
見た目は猫背ゆうか、ノートルダムの鐘つき男です。
と、衝動買いしたテッポウについてまったく興味のない家族相手にひとしきり講釈をたれて、結構いい場所にお姫さまの展示場所を確保したのであります。
お姫さまにふさわしい飾り方を研究せねば。
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