2016年1月20日水曜日

”クラバート” プロイスラー作/中村浩三訳

 子どもだけに読ませるにはもったいない、けっこうダークでハードな話だった。読みはじめるとひきこまれて、一気に読んだ。

 ヨーロッパはドイツの時代物の話。徒弟制度。水車の粉引き。そして魔法と契約。死の影。そそるネタ満載。
 下地になった伝説も読んでみたくなった。

 ちょい訳が古い印象だったけど、抑えた感じはよかったかも。

 既視感をもよおす、時間を隔ててるのに繰り返される会話がえかった。
 お気に入りは、夢の中での魔法対決。

 友人の大切な本を借りて読んだんじゃけど、これは買うべき本かもしんない。




  "クラバート 上・下"
  プロイスラー作/中村浩三訳
  偕成社刊/偕成社文庫

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