だれでも多かれ少なかれ、生きづらさをかかえて、それでも毎日をやりすごしている。
このマンガはノンフィクションだけど、作者の抱える生きづらさは、見てても(読んでても)こちらの気持ちが痛くなるほどだ。
それでもほんの一息つくことができたんで、一歩前に出る体験をし、このお話が描けたんだと思う。
怖いもの見たさで読んだ、"嵐のなか"の様子は、それはそれは気持ちが痛くて、じっくり読むのがつらかったほどだった。すこし読み飛ばし気味になった。
お話の進め方はゆっくりかつていねいで、まわりの人に対する見方も攻撃的でなく好感がもてる。攻撃性がヒトよりも自分に向くタイプなんじゃろうか。
ノンフィクションなんじゃけど、フィクションかノンフィクションかは関係なく、ヒトの気持ちに訴える作品にまとめたのはまちがいなく作者の力量と思う。
まさに嵐のなかにいる人にはちょっと勧めにくい。毎日がんばってるけど少し生きづらさを感じてる人や、そんな人を支えてる人にお勧め。かわいいエガラでがっつりハードな骨太のエッセイ。いま話題の本です。
大手からの出版で注目されたのではなく、webで発見されてたくさんの人の支持を得たのも面白い。
"さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ"
永田カビ (著)
出版社: イースト・プレス
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