2017年5月29日月曜日

銀塩カメラ

 とつぜん、古いフィルム式のカメラが欲しくなった。しかも手動でピントを合わせるやつ。正直なところは、なんの基礎知識もないうちの娘がとつぜん写真部にはいったんで触発された。むかしを思い出した。

 むかしむかし、高校生のころは一眼レフのカメラを使っていた。いま考えると分不相応なカメラだった。かっこだけで腕はからきしなかったが、楽しかった。金はなかったんで、みんな白黒フィルムを使ってた。じぶんで現像やプリントをするのも楽しかった。印画紙にぼわっと映像が浮かんでくるとわくわくした。

 学校の一角の現像室に"使用中"の赤ランプがともると、先生でも入ってくることがなかったんで、いろいろわりいこともしていた、ような気もする。まるで秘密基地である。

 ここ20年ばかしは、めんどくさくて一眼レフなど使う気になれんかった。いまはリコーのコンパクトデジカメで、メモのような写真ばっかり撮っている。がすこし、そのめんどくさいことをたまにはいいかなと思うようになった。ひさしぶりに、手動でピント合わせて、白黒フィルムで写真を撮ってみたい。さすがにフィルムの現像やプリントをじぶんでしようとは思わんが。

 ということで、例によって20~30年前のカメラをオークションにて物色中。50mm単焦点の明るいレンズ付き(標準レンズ!)。とりあえず道具から入るっちゅうことで。

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