ボロっちい軽トラは、見た目だけでなかった。
エアコン(クーラーか?)は、いつまでたってもあっつい風がぶおー、と出るだけ。しばらくたったら、あきらめて窓をあけた。
道がせまいので、少し遠くに駐車して、目的地まで歩くことにした。
歩きはじめると、まわりで、ダバダバと、音がしはじめた。
なんじゃ?、と思ってると、大つぶの雨が、音をたてながら降ってきた。
お天道さんは、さんさんと照ってて、どぴーかん。その中で、どどっと、音をたてて雨が降っている。
「なんーじゃ、こりゃ」。
あまりにお日さまが照ってるので、雨やどりする気にもならんかった。
はっはっはっ、と声をあげて、笑いながら、ずぶずびに濡れたままで歩いた。
目的地に着くころには雨は小ぶりになり、仕事が終わるころには服がかわいていた。
田舎は田舎だが、きつねが道を横ぎるほど自然は残っていない。
近くのお山も、造成して、宅地になってしまった。
どっからどこへ、お嫁に行ったんじゃろうか?
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