2012年4月23日月曜日

においの もと

 仕事帰り、スーパーマーケットに入る前にたばこ一本吸ってから入ることにした。

 5mばかしむこうのベンチの前に、高校生ぐらいの男女のグループがおった。

 ベンチがあるのに、なぜかみな地べたにしゃがみこんどって、一様に、ものっすごい退屈してます、ゆう顔をしていた。

 ふいー、仕事済んでのたばこはうまいぜ、とか、この小雨やまんかな、とか、ぼーっとしとったら、急に青少年グループのお嬢ちゃんが、「あーっ、におう」とばかでかい声で言った。

 びくびくっとなって、思わずそっちを見てしまった。

 お嬢ちゃんがたは、「におう」、「ぜったい、におった」、「メイプルのにおいじゃ」などと、でっかい声でえらく盛りあがっていた。男の子たちは生きるしかばね状態のままだったが。

 ヤバイ。これは、あれだ。この間と同じパターンだ。

 しらんぷりしらんぷり。でも煙吐くときは上を向いてふーふーと、必死で無駄な努力をしていた。

 「あー、ええにおい」

 その一言で、救われた。

 でもね、。そのええにおいは、"副流煙"ってゆうんよ、お嬢ちゃん。

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