"こわい"のつながりで、かわいそうなお譲ちゃんのはなしをしよう。
うちの娘の友人で、こわいものがとても苦手な女の子がいた。
ジェットコースターなんぞ、決して乗ることはなかったが、修学旅行の最終日は、かの有名なテーマパークだった。ネズミーランドじゃなくて、なんちゃらスタジオのほう。
まわりの女の子たちで、ジェットコースターじゃないから、と説得して、あるアトラクションのコースターにいっしょに乗ることになった。
これがひとつ目の罪。
右端か左端か、どちらの席がましだろうかとお譲ちゃんが聞いた。で、うちの娘は家族でそれに乗ったことがあったんじゃけど(わしお除く。わし、置いてけぼり。)、どっちかの端に兄貴がすわってひどい目におうたのを覚えていた。ただし、どっちだったかがうろ覚えだった。
んで、こっち、とどちらかをゆってお譲ちゃんをすわらせた。
これが決定的な、ふたつ目の罪。
けっきょくそっちの席は、"あたり"の席で、お譲ちゃんは最前線で、おどされ、びっくりさせられ、火であぶられることになった。もう、半泣きはとおりこして、全泣き状態。
アトラクションがやっと終わって、コースターがホームに帰ったとき、お譲ちゃんはぐじゃぐじゃに泣きながら、こう言ったそうな。
"ふざっけんな、オマエら、ブッ殺す"
どんだけこわかったか、よくわかりますね。途中下車できんもんね、アトラクションは。
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