2013年1月18日金曜日

寝坊の 極意

 けさ、妻がせいだいに寝坊した。子どもらの尻をたたきあげるようにして学校へ送り出していた。

 妻は、目覚まし時計を時間差でふたつかけて、さらにその後に自分(わし)の目覚まし時計が鳴る。それで起き上がる。

 で、けさ、自分が目覚ましをセットするのを忘れていた。そんで三つ目が鳴らなかった。

 徒然草(つれずれぐさ)だったと思うんじゃけど、弓の名人の話があって、矢が、いま射んとするこの一本しかないものと思って射るのが極意だそうな。

 矢をつがえとって、引いてる手に二の矢をたばさんどいて、さらに他人が持ってる矢まであてにすんだから、そりゃあ当たらんじゃろう。

 で、えらそうに言っとる自分はどうだったか? そりゃあ、ひとつしかない自分の目覚ましが鳴らんかったんだから、とうぜん爆睡してました(寝坊した)。

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