2013年11月18日月曜日

”ケンガイ” 1 ・2巻 大瑛ユキオ(著)

 しょうじき、どうおもしろいのかよくわからない。おもしろいけど。

 こころに傷があるゆうか、はっきり病んでる女性と、そのヒトを好きになってしまった若者のはなし。

 こんだけだと、もうどーでもええぐらいにやりつくされたおはなし。

 お嬢ちゃんは、こころに傷あるゆうても、なよなよしたとこはみじんもなく、むしろふてぶてしく"悪"のオーラをまわりにはなってる(よらば切る!)。とりあえず見た目にひかれたと正直な兄ちゃん。とーぜんの展開として彼女にふりまわされるんだが、こっちもぐずぐず考えるわりにはときどきぶちっと切れて、おいおいそりゃやりすぎじゃろ、ちゅう行動に出る。さぐりあいがちょい乱暴なとこがかわっとるかも。

 わきに孔明クラス?の男女が配置されてて、兄ちゃんとのかけあいはすげーおもろい。

 ちょい固めの緩急きいた絵もいい(好み)。なんだかんだいって、主人公のお嬢ちゃんが見た目魅力なかったら読んでねえわ。おっさん(わし)、欲望に正直だから。

 まわりのふつーの人々がえらく醜悪にかかれてるが、まあこりゃフィクションの世界だけのはなしじゃねえすな。ここはすごく実感。雑多な赤の他人が一緒に仕事をするところは、不思議なことが多々おこる、呪術的な場であります。
 同僚を湯気だか黒いオーラだかが出るぐらいに怒らして、"え? わし、なんかしたっけ?"、てのは日常お茶飯事であります。(空気読まねえからだよ。)そばにいたべつの同僚がガクブルになったりする。

 くっつきそうでくっつかない、やりそうでやらない恋愛中心のマンガはいらいらするが、このマンガ、さきざきどうなるんか続きが気になる。ゆうか、はよ読みたい。ちょいとしたきっかけでつまんないと思うようになりそうな不安がありありなんじゃけど。だれにも感情移入しとらんし。若者でなくおっさんだからか?

 かなりこまかくておもしろそうな映画の話が、ずーっと流れてるんですが(おはなしBGM?)、これはほとんどわかりまへん。古い映画の話も多いんで、たまにわかる。にやっとする。映画、さいきんはあんまり見んようになったなあ。

 このマンガはまだはじまったばかり。月刊スピリッツで絶賛?連載中であります。






"ケンガイ" 1 ・2
大瑛(おおえ)ユキオ(著)
出版社:小学館

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