小さな上映会で見たが、会場はぎうぎうだった。高齢の方で。
ドキュメンタリーなのに、どこか浮世離れしてて不思議な印象の映画だった。
桃源郷という言葉にはすこし違和感があるんじゃけど、じいちゃんが自分らしく生きられるとこは人里はなれた山だったんだろう。それに寄りそうばあちゃんとの二人の物語。それと、二人を見守る家族(子どもたち)の物語。
よくもまあ、こんな長きにわたって取材ができたと思う。短い映画にしてしまうのがもったいない。
じいちゃん、ばあちゃんの二人だけでなく、その子どもたちが年を取ってゆくのが、残酷なぐらいにくっきりと見えた。
TVで見たときよりも、じいちゃん、ばあちゃんの人生の最後の方に寄ってたような感じがした。尺の関係で老いのテーマに重心がよってたんじゃけど、もうすこし、山でふたりが生き生きと生活してるとこを見たかった。ふたりの桃源郷を。
上映会の終わりに、娘さんのお話しを少し聞くことができたことも、よりおもしろく映画を感じられた。人生っちゅう物語は、シンプルじゃないんだなあと思いながら帰った。
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