想像以上に重くて、見ごたえあったけど、ものっすごい好きかと言われると微妙。見終わったあと、さわやかだけど、底抜けのすっきり感はない。少しせつない。
子どもが明るく元気で、あーよかった、ゆうのを期待して見ると打ちのめされる。始終明るい中にも重い。人の生き死にがちらつく。大人が抱えているものに、子どもも無関係ではいられない。
もちろん、子どもにも見てほしい映画じゃけど、いわゆる子ども向け映画じゃあなかった。昭和に子どものころを過ごしたオトナにぐっとくる。
時代は、戦後がまだ残ってるころの昭和。じぶんの子ども時代よりはもっと前じゃけど、なつかしいものがたくさんあった。ものも風景も。風景でぐっときたのは、麦畑よりは社宅の方かな。労働者の町で育ったもんで。
じぶんの育ったマチも、もう15年か20年早かったら、こんなだったかも。もっと活気があって、もっと猥雑だったんだろうなあ、などと思いながら見ていた。そのころは、まだそこいらに爆弾穴が残っとったんですが・・・。
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