SFですやん。ファンタジーかな。
団地が主人公ゆうたら、じぶんは"団地妻"シリーズは見てないんで、大友克洋氏の"童夢
"なんじゃけど、しゃべくりだけで不穏な空気を盛り上げるのはすごいですわ。まさかラストで飛ぶとは思わなんだが。
最初のほうのもやもやの気分は、似ても似つかんけど、"台風クラブ"を思い出した。嵐の前の不穏な空気っちゅうやつでしょうか。住人たちの嵐の前のわくわく感のせいでしょうか? 最後のほうは、"五色の舟"が浮かんだ。どっちかとゆうと、マンガ版のほう。時空を超えて救済がもたらされるから?
ラストの種明かしはなくてもええんじゃないかと個人的には思ったが、見終わったあとのさわやかさ、気分のよさは、やっぱりハッピーエンドだったからだろう。
"顔"の阪本順治監督と藤山直美さんのコンビゆうたら、そりゃあ見んといかんでしょう、と思って借りてきたんじゃけど、主役のお二人はもちろん、脇役のとんなんしゃあぺえ(東南西北)婦人といい、みな達者で笑わしてもろうた。
印象に残ったんは、夫婦が一心不乱に薬を調合するところ。セリフのすくない静かなシーンじゃけど、えらい引きこまれて見てしまった。丸薬って、あーやって作るのね。
団地に住んだこたあないけど、団地って不思議なイメージ。むかし仕事で、お宅訪問して帰るまで、ずっと向かいのアパートから見とる人がおったんよね。いろんな人がおるんがあたりまえなんじゃけど、人数、世帯数が多い分、ぎゅっと凝縮されとんじゃろか?
すごいもん見た、ゆう興奮はすくなかったけど、予想外に気分よくて元気が出た。
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