期待もお約束も、びたいちはずさない、超ストレートな映画。監督にいいように転がされ、泣かされた。そこが気持ちよかった。
人の世はせちがらい。世の東西を問わず。もちろん、辛いばかりではないが、そんなピリ辛をきかせながら、ワンコは転生を繰り返す。あの人を求めて。そんだけでも、あー泣かせますな。
うちの娘:犬が死ぬたびに泣いた。
まあそんな感じっす。
見終わって、いちばん思い浮かんだんは"あの人の犬になりたい"の、"犬身"ですた(松浦理英子著) 。あーやっぱこうじゃないと、ゆうラストがとくに。性的な意味はまったくねえんですが。あの人を追いかけて転生してゆくとこは”千年女優”思い出したんじゃけど、やっぱ恋愛じゃないし。関係ないです。すんません。
印象に残った絵は、年老いたかつての青年男女二人の、しわが刻まれた顔。よかったなあ。幸せな気持ちになった。デニス・クエイドさんは”ザ・ライト・スタッフ”のときは小僧のような顔じゃったけど、いい顔になったなあ。
ラッセ·ハルストレムさん(監督)の映画はひさびさに見た。おなじワンコの映画じゃけど、"ハチ"は地雷の気がして、怖くて見んかった。今回は見にいってよかった。映画館で見れてよかった。
ひとつだけケチつけるなら、あまった過ぎる(または能天気過ぎる)邦題でつね。まあ甘ったるい映画なんすけど。
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