娘とカミさんが居間からいっしょうけんめい呼ぶので降りてくと、ビデオでTV番組を見ていた。海外で冒険するとかゆうやつで、ネットで話題になってた、絶対落ちない染料で顔はじめ全身が真っ黒(正確には紫。ナス紫。)になったディレクターが出ていた。
アップが多いのが難点だったが、ただのバラエティー番組に思えんで、紀行物としてけっこうおもしろかった。もうちょっと引いて撮ってくれれば記録としてもええ感じに思えた。
ペルーのジャングルの中の、先住民の集落に滞在しとったんじゃけど。先住民集落のいまが見られた。裸族が弓持ってる世界じゃあなかったが、古くからの伝統と現代の文明とのぎりぎりのはざまがおもしろかった。
狩りの銃弾や燃料買って、そのための現金収入考えて。それでも狩猟や採集も残ってて、呪術師が尊敬されている。
しかたなくなのか、選択して伝統を守っとんのか聞いてみたい。答えはないかもしれんが。
で、ナスD(元ナスD?)が悪霊祓いをされてるとこ見てて思い出したんが、ジョン・ブアマン監督の”エメラルド・フォレスト”。すっごい好きな映画なんじゃけど、もう10何年見てない。ナスDも言っとったけど、いまでもそんな生活をしている人がいるかもしれない。彼のゆうとおりに、文明人が接触してはならない人々なんじゃけど。
あーそれと、五十嵐大介さんのマンガ、”魔女”じゃね。亡き恋人のための弔い合戦をする呪術師の話。
両方とも、森は背景ではない。
外で風の音がしはじめた。台風が近づいてきた。
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