2011年3月16日水曜日

ケータイと災害

 ケータイは、災害に強くて、弱い。

 水害でマチが大打撃を受けたとき、活躍したのはケータイ電話だった。

 家屋の一階部分は水没し、電気製品は全滅。乗用車を失ったヒトも多かった。
 固定電話回線が回復するまでには時間がかかり、使えるのはケータイだけだった。被災地の電力が回復するのにも、とうぶんかかった。

 行政が指定した避難所には自家発電機が整備されたが、大きな理由の一つは、ケータイ電話が充電できるように、ゆうもんだった。

 一方で、ケータイは災害に弱い。

 大きな地震がおきたさいに、揺れがおさまってすぐ、自宅に電話して自分らの無事を伝え、家族の無事を確認した。

 ところが、そこ(イベントホール)で通話ができたのは、自分のPHSだけだった。携帯キャリアは全滅。ゆれがおさまった直後には、もう回線がパンクしていた。

 そんで、会場の中、手から手に自分のPHSをわたして、家に電話をしてもらった。喜ばれた。身も知らぬヒトに感謝された。うれしかった。
 30分もすると、固定電話の回線がパンクして、けっきょくPHSも通じんようになったけど。

 今回の震災でも、11日の夕方には、PHSからドコモの携帯に電話すると、パンクしてて通じなかった。メールはドコモに送信できたが、通話は、お客さまのかけた地域はこみあってます、ゆうてつながらんかった。被災地からとおい、瀬戸内の市内の電話が。
 PHSからPHS、PHSから固定電話は、どうっちゅうことなく普通に通話できたんじゃけど。

 圧倒的なユーザ数のちがいもあるじゃろうけど、システムのちがいによるもんと思える。

 PHSは、小さな基地局が分散してる分散型のシステム。分散型のシステムは、効率がよくないかもしれないが、事故や災害には強いような気がする。

 今回の災害みたいに、広域で一気に電力がダウンしたら、どっちにせよダメじゃろうけど。

 それに、日ごろ、トイレに入っただけで圏外になったりするんじゃけど・・・。

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