2011年9月6日火曜日

とんぼ ざんまい

 ちらほらと、赤トンボやシオカラをマチで見かけるようになった。

 きのう、仕事で現場に出た。
 手入れのとどいてない里山の中に、ため池がある。車をとめて、池まで歩いていくのが、うだるように暑かった。手にはカマを持って、棒きれひろった小学生みたいに、ぱしこぱしこ草をなぎながらすすんだ。

 そこは、天国だった。なんの天国かゆうたら、"銀ヤンマ天国"。
 わさーと飛んでるとんぼが、全部銀ヤンマだった。

 興奮した。鮮やかなグリーンが、まぶしかった。
 網がいったなあ、と思った。

 で、きょうも現場。山カゲすずしい集落の里道へ。

 きゅうな水路沿いに、里道を(ちょっとのぼると"山道")のぼったりおりたりしてると、目の前を、しましまが通った。

 「オニヤンマだ!」

 まわりがせくせくと仕事してる中で、ひとり空見て声をあげた。

 やっぱり網がほしかったな、と思った。ぜったい取れんけど。

 もう一周ぐらい回ってこんかときょろきょろしてたが、もっぺんおがむことはできなかった。

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