2012年11月3日土曜日

ヒトバシラぼしゅうちゅう


 Amazonの”Kindle Paperwhite 3G”が気になる。ものすごく気になる。

 あたらしい情報が出てるわけでもないのに、毎日のようにAmazonに行って、写真と説明文をじっと見ている。

 基本料なしでネットに接続できる(3G回線)、それだけですごい魅力的。キーボードがつなげんでも、モノクロでもかまわない。あとは、体験版のブラウザ使って、どこまでweb閲覧が自由にできるかっちゅうことだけ。

 電子書籍自体は、紙の本が好きなんで敵(かたき)のように思っている。アメリカみたいに、紙の本よりも電子書籍のほうが売れるようになっちゃあおしまいだと思う。自分は、本というブツが好きなもんだから。

 じつは家に電子ブックがひとつだけある。任天堂DS用の、DS文学全集。

 発売されてすぐに買ったんじゃけど、これはたしかに魅力的なもんだった。衝撃的と言ってもいいぐらい。ちっこい携帯ゲーム機の中に、有名どころの近代文学がごっそり100冊入ってるんだからそりゃすごい。

 日本の近代文学とか、ぜんぜん読んだことがなかったんじゃけど、これのおかげで気になってた作品をいくつか読むことができた。森鴎外の”山椒大夫”や”ヰタ・セクスアリス”、折口信夫の”死者の書”や新美南吉作品などなど。岡本かの子の”老妓抄”なんかすごいおもしろかったんじゃけど、このゲームソフトを買わなかったら一生読んでなかったように思う。

 さいきんはぜんぜん持ち歩いてなくて、まだまだ読みたい話がたくさん残っている。専用のリーダー機にくらべりゃあそりゃあちゃちいもんだと思うけど、文庫本サイズで(DSがね)100冊、値段は格段に安くて(定価で2,800円ですよ!)、ソフトのつくりも必要充分なものに自分は思った。

 で、本題にもどって”Kindle Paperwhite 3G”。いま予約してもとどくのは来年の1月以降だし、web閲覧がどこまでできるやらわからんし、電子書籍に手を出したら裏切り者のようにも思えるし…。
 とりあえず、先に実物を入手したヒトの話を聞いてから(見てから)、買うか買うまいか決めよう、と、ぐっと、ものすごくぐっと、ガマンしているのでありマス。
 あーもう、ちょっとでも油断したら買っちゃいそう。

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