2013年3月26日火曜日

A cup of coffee

 ういしょっとドアをあけて店に入ると、お客さんがめずらしく少なくて。ロッテリアのカウンターに、嬢ちゃんと店長と、おまけに裏方くんまで並んでいた。みんないっせいにこっち向いてにっこり、いらっしゃいませ。

 カウンターに近づくと、店長と嬢ちゃんがいっしょに、"コーヒー? コーヒー?"、"シェイキ? あっ、コーヒー? コーヒー?"と、小さい声で繰り返している。ずーっと顔見たまま。さいしょクチパクだったのが、自分が近づくにつれ、声がすこしずつ大きくなる。ふたりとも、すげーうれしそうだ。

 イヌが目があって、"ぼく? なに?"、"あそぶ? あそぶ? あそぶ?"と、ハテナとうれしさでもうしんぼうたまらん、となってるときの目だった。

 "じゃ、コーヒー"

 "あ〜、コーヒーね" "夏でも(ホット)コーヒーですよねえ"
 (あー、そーかそーか…)

 店長も嬢ちゃんも、そろってぽっちゃり、マトリョーシカ体形。で、ならんでにこにこ笑っている。

 ハンプティダンプティかい、と思うが、ちょいはなれてならんでる兄ちゃんも、おなじくぽっちゃり系。

 二人でなく三人いる場合は、なんちゅうんでしょうねえ。

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