2017年3月1日水曜日

”人間仮免中” 卯月妙子/著

 話には聞いてたが、読んだらつらくなりそうなので読まんつもりだった。

 が、"淋しすぎてレズ・・・"のひとのマンガがあまりに救いがなかったので、そういえばどうなんだろう、と思って買ってしまった。

 で読んでみたら、やっぱりつらかった。これ読んで感動したゆうて帯に書いてあったが、じぶんにはわからない。描かれていることを、ただただ真剣に読んだ。

 主人公がばたばたとあがいているのに、じぶんの気持ちも読んでて少しシンクロしてしまうようなかんじじゃった。

 "さびしすぎて・・・"のマンガ(あくまでマンガの主人公についてであるが)とくらべると、どちらも将来救いがあるような終わり方じゃあなかったけど、"人間・・・"の方は、じぶんを愛してくれる人がいることを知っていて、じぶんも愛している人たちがいる。家庭環境とか性格とか、病気(病的?)の種類が違うとか、いろいろ違うんじゃろうけど、愛し愛される能力があることが決定的に違うように思えた。
 そのことで予後がどれほどよくなるかはじぶんにはわからんけど、マンガの読後感はちょっと違ったかも。読み終わって、あー、じぶんもがんばろ、というぐらいの小さな気持ちじゃけど。



  "人間仮免中"
  卯月妙子/著
  発行所/イースト・プレス

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