2017年3月5日日曜日

映画 ”この世界の片隅に” ほそく

 どしても言いたいことがあるので補足。

 原作マンガと映画の違いについて。表現形式が違うんで、とうぜんではありますが。

 動きによる演技を堪能できたことがひとつと、もっとも驚きだったのが、音。

 とくに、戦(いくさ)の音が、ものすごくリアルに感じられて恐ろしかった。高射砲の砲撃、砲弾の破片の降る音、爆弾の風切音、グラマンの機銃掃射、とおく離れた広島の原爆の衝撃波、などなど。

 4頭身ぐらいの人物のやわらかさと、戦の音の鋭さ、激しさが、すごい対比になっていた。やわらかな生活の音と、武器の激しい鋼(はがね)の音。

 さいごに個人的な感傷。
 うちのマチも爆撃があって、焼夷弾じゃなくて爆弾で蜂の巣になった。その爆弾穴を埋めたあたりにいま、住んでいる。母方のじいさんは燃料廠の爆撃で亡くなった。地元で育った母には、防空壕の記憶が、かろうじてあるとのこと。この場所で、ゆうことと、戦前生まれの父母の話とあわせて、あの時代はいまにつながっている。銃後の記憶ではあるが。

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