ひさしぶりに飲みに出たら、老舗のピンサロが閉店してた。
いっかいも行ったこたあないが、小さく応援してた。
夜には、赤い看板のまわりにちっこい黄色の電球がずらずらっとともって、どうひいき目に見ても品がない。
ネクタイした呼びこみの兄ちゃんが店の階段の前に立ってて、そのあかぬけん様子は、昭和のにおいがした。
飲み屋こそ異様に多いマチじゃけど、いわゆる風俗店は、ほとんどない。
それを求める人は、ちょいと足をのばして、近くの大きなマチまで出かける。んだから、客は少なかったと思う。自然と、お値段は上がり、お店のお嬢ちゃんのお年(とし)も上がる。んで、さらに客足は遠のく。
いままで、「ようやっとるな、この店」と思いながら見ていた。
それが、ようやっと閉店した。
「あーそーか、やっぱダメだったか」ぐらいのおどろきだが、いままであったものがなくなると、さびしい。通りにぽかっと、アナがあいたようだ。
また、昭和の風景が消えちゃった。
すぐに、あったことすら忘れるんじゃけど。
おつかれさんでした。
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