小学校高学年か中学生か、ゆうぐらいの男の子が、公衆電話ボックスのまえに自転車をとめたのがみえた。
進路方向だったので、その子に近づく形で、じいっと見ていた。
「ケータイ持っとらんのか、めずらしい」などと思っていた。
少年は、一瞬ドアノブにタッチしたが、すぐに手を引っこめて、じいっとドア見て立っとる。雨ん中を。
もうすれちがうか、ゆうところで、少年はあきらめたようにきびすを返した。
んで、「こうやって開けるんで」ゆうて横から声かけて、ガーっとドアを開けたげると、「あっ、ありがとうございます」ゆうてていねいに礼を言って、ボックスに入っていった。
きょうは、ひとついいことをした。
少年よ、勉強になったね。電話ボックスのドアは、押すんでも引くんでもなくて、横にあくんだよ。折りたたまれてね。
0 件のコメント:
コメントを投稿