2011年8月7日日曜日

きれいなばっかじゃねえ・・・


昭和のふんいきが残る、駅そばの商店街。ゆうか市場。
昭和は昭和でも、戦後のにほひがする。

でもここにも、ついに再開発とやらがやってきた。この大きな街(都市)で、最後の大きな再開発じゃなかろかと思う。

中高生のころ、ごったな店がよせ集まった"百貨店"で日がな遊び、駅ちかくの商店街のお肉屋さんで、揚げたてのコロッケをほくほく食ってた。

街は、まわりの郊外のマチを喰らって、百万人になったばかりじゃったけど、子どもをわくわくさせるような、雑多なふんいきが残ってた。
まあ、まだ昭和だったんじゃけど。

きしゃなげな百貨店はとうに取り壊され、大手百貨店(デパート)を核にした、きれいな複合店にかわった。

なじみの本屋さんは、もうテナントにははいらなかった。50円で遊べるゲームセンターも、ガラスケースからおかずを持ってく食堂も、傘屋さんもボタン屋さんも、ぴかぴかの高層ビルにはいるわきゃあなかった。

駅のすこし南には、さきの戦争で焼けなかった古いマチが残ってて、家々の屋根をかすめるようにして、狭い道をバスが走っていた。そこもいまは再開発されて、タウンになった。きれいに区画整理され、郊外型のでっかい複合店(映画館つき)がででん、とできている。

で、最後はここの商店街。

シャッターがしまってる店はたくさんあるし、さびたトタンの家屋は直されんまま。アーケードは破けたまま。
このままじゃおられんのは理屈でよくわかる。

でも、世の中、明るくってきれいなとこばっかじゃ、落ち着かんしおもしろくないことない? そお思うのは、わしだけ?

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