妻が買い物に行くまえに、「なんか、ほしいもんある?」と聞いた。
んー、と考えたあと、"銀の匙(作:荒川弘)"の5巻と答えた。
妻が帰ってきて、「どーせあんたがいるんは、こっちじゃろう」と、うれしげに出してくれたんは、おまけ付きの限定版だった。
「それ(付録)、なんなん?」と娘が問うたので、"スプーン"と、ぼそっと答えた。
そこで突然、あたまがぎゅるるんと回りはじめて、自分が"銀の匙"をネットで発注して、もう近所の書店にモノが届いてることを思い出した。
すげー、とかって妻子が盛り上がってるなかで、自分はどんどん気持ちが沈んでった。
"またやっちまっただ"
しかも、こうゆうときにかぎって気がきいて、限定版ときたもんだ。かぶっちゃってるうえにダブルで限定版。どーすんのこれ。
記憶の失敗には、3つの要素があるそうな。1.記憶の失敗、2.記憶の保存の失敗、3.記憶の再生の失敗。
で、思い出そうとすることを忘れていた場合は、どうなんじゃろうか。
職場で養子先をさがそう、と思ってビニールカバーをやぶかんで机に置いとったら、妻がとおりかかって、「あれ? まだあけてないじゃん」と言った。
そゆとこ気がつかんでええから。
0 件のコメント:
コメントを投稿