と、某国の大統領よろしくこちらは言い張りたいんだが、かれらにしてみれば一方的な殺戮だろう。じぶんもそう思う。
毒毛虫(ヒロヘリアオイラガ)の存在を認識して、数日後に大殺戮を行なった。
ふたりがかり、半日かかって何百匹というカラ付きのイラガの前マユを集めた。脚立まで持ち出して職場の敷地内を、徹底的に"狩った"。
あい方の兄ちゃんは首タオルに長ソデ作業着に軍手の完全武装。じぶんの方は、手は皮手袋をしたが半ソデのまま。
ふたりとも、右手にヒバサミ、左手にバケツという狩り装束。
じぶんはとうぜん、刺されまくって右腕は上腕全体が腫れあがり、首や顔にもぼこぼこができた。完全武装だったはずのあい方も、どうやって貫通したんだか、腕や腹を刺されていた。
刺されてまうのがわかりきっとったんじゃけど、なんか防備すんのが気が引けた。で、じぶんは半ソデのままだった。いくらか毒に刺されてやったからゆうて、なんの供養にもならんのに。
さすがに二人役、半日で徹底的に"狩った"もんだから、それからは見回りしてもあまりマユを見かけなくなった。でもゼロにはならない。まいにち必ず見つけてしまう。そしてわたくしは…、罪を重ねるのであった。
あたらしいマユもあれば、見逃してたもんもある。
で、まいにち、きちんと刺されている。あたらしい腫れをつくっては家に帰る。いつも腕はぽこぽこのむらむら。
毒毛虫とはいえ、殺生することに罪の意識はある。が、さかさまに子どものころのバカで残酷な狩人の血がさわぐところもある。
カエル、ザリガニ、オタマジャクシ、トンボ、セミ、ゴリ、カニ、フナ、毛虫にミノムシ、e.t.c.、e.t.c。どんだけの生き物を血まつりにあげたかわからない。
いまの子どもらは、んな経験ないんじゃろうな。
で、きょうもしっかり殺生して、しっかり刺された。じぶんが地獄に落ちたなら、きっと毛虫風呂に入れられるだろうと思う、きょうこのごろ。とうぜん!、イラガ風呂です。
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