地域の祭りの手伝いに行った。ほとんどひやかしであるが。
祭りは地元の商工会が手作りでやってるもんで、地味ではあるが子どもらを中心に、みな楽しみにしている。
行ったコーナーは、小学生以下、お子ちゃま限定のアユ・アヤメつかみどり大会。5m四方ぐらいのいけすをつくって、そんなかをばしゃばしゃと子どもが走り回る、保護者まっつぁおの企画である。
仕事が終わってかけつけたのが遅かったもんで、いけすの中のアヤメはとりつくされとって、つかまえるのがむずいアユだけになっとった。
祭りにつれてきた親御さんとか、家で子どもの帰り待ってる親御さんとかの気持ちはまったく無視で、"よっしゃ突っ込め"とか、"ほりゃ泳げ"とか、おっさんは好き勝手に子どもらをけしかける。子どもらも夢中で追っかけるもんだから、いけすはもうプールと同じ。力いっぱい突っ込むは、ヘッドスライディングはするはで、子どもらは全身びじょぬれ。
いったんぬれてしまえば、もう男の子も女の子もない。
はでに突っ込むもんだから、見物人やじぶんらスタッフもずぶぬれ。いけすの外でもお母さんや友だちやらの悲鳴が上がる。
サカナを手づかみにしたことなんか、ほとんどの子がないと思うが、つかまえた子はそりゃあもう得意げだった。
つかまえられんかった子にも、一匹は持たせてて、そのまま持ち帰るか串にさして炭火で塩焼きにするかを選んでもらってたが、ほとんどの子がその場でおいしそうに食べていた。
祭りも終盤になり、アユの数もめっきり減ったところで、つかみどり大会はおしまいゆうことになった。残りのアユは塩焼きにして一般客に販売することに。
そこで、コーナーがおわってからもいけすを取り囲んでた子どもらに、残りのアユをぜんぶとって来い、ゆうたらうれしそうに10人ばかり、どっといけすに入ってきた。
そん中に、とくべつに許しちゃろうと、ひとり女子高生が混じっている。
よーい、どん!、とスタートすると、もうわやくちゃのずぶぬれ。
で、例の女子高生はというと、まったく小学生に負けてねえ。おくすることなく頭からつっこんでって、もうずぶぬれ。服着たままで泳いどる状態。ギャラリーに大受け。とくにスタッフのおっさんに。
"よっしゃいけー、○○(女子高生の名前)" "こいつ、ほんまにやりよるど"
ぜんぶのアユをとってからでも、子どもらはまだ遊び足りない。水のかけあいをはじめて、そのうち相撲をとりはじめた。乱どり状態。
女子高生はそのまま混じっとって、相撲までとっている。背は低くて小学生に完全にまぎれているが、そこは高校生。ガキんちょをつぎつぎに豪快に投げ飛ばしている。
"やるのお" "よーしゃないのお"
おっさんらは感心していた。
けっきょく祭りが終わるまでいて、あと片付けを手伝って帰った。筋肉痛になりそうだが、おかげでええもんを見せてもらった。
まわりの期待にこたえるゆうんは、あそこまでやらんといけんのんだわ。
女子高生に負けんように、わしもがんばろ。
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