あさから、つぶは大きくないのだが、雪が降りつづいている。
わたしの大切な喫煙所であるベランダが、降る雪に浸食されてゆく。
ベランダの半分ほどに雪がつもってきた。タバコを吸うときにすわるイス(お風呂のイスみたいなん))のうえにも、雪がうっすらとのっている。
タバコを吸いにベランダに出たが、寒くてふつうにイスにすわる気にならんかった。
イスのうえの雪をぱっぱとはらって、イスのうえに立ち、そこにひざを抱えてしゃがみこんで、タバコを吸った。枝にとまった小鳥のようにまるくなって。
「そこまでして、タバコ吸いたいんかい」(息子)
「そうです」(わたし)
吹雪いてきたら、ベランダに出られんようになる。
そういう時は、ベランダ前のろうかに足を投げ出してすわって、右上半身だけ窓の外に出してタバコを吸う。時にはコートも着る。
さぶい時季は、いそいでタバコを吸うので、タバコの味が、カラくなる。
0 件のコメント:
コメントを投稿