2011年7月23日土曜日

めがねを かけた日

 必要にせまられて、きょう一日メガネをかけていた。

 大したことない近眼に、少し乱視がまじっているだけなので、ふだんはメガネをかけていない。それほど不都合はないので。

 ところが、一日中メガネをかけてみると、世界がちがっていた。

 何十メートルもむこうのヒトの顔が見える。遠くの景色が見える。

 遠くの埠頭からお船が出発するのが見え、お船のうえに船員さんがずらっとならんでいるのも見えた。

 裸眼だと車道はさんだむこうの歩道から手をふられた日にゃあ、だれやらぜんぜんわからん。思い切りあいさつしてみて、近づいたら知らんヒト、ゆうのもよくある。

 むかしはこんなんだったんだろうなあ、と夕方しみじみ思った。

 なにがええっちゅうて、きれいなおねえさんがよく見えるっちゅうのが一番良かった。
 なんか得した気分

 ただ、それだけ。

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