2012年2月18日土曜日

”竜の学校は山の上” 九井 諒子 (著)

ダビンチかなんかに出とって、なんか頭に残っとった。

 んで、本屋で見かけてショードー買い。

 読んだ感想は。

 「このヒトは、どっから来たんだろう」

 絵はばつぐんにうまいんじゃけど、心に残ったのはお話の方。お話と、それをみせる構成。

 短編集なんじゃけど、どの話を読んでも、なんかもやもやが残る。

 そのもやもやは、心地よいものだったり、図星をさされたようでちくちく痛いもんだったり、いろいろ。

 でも、このヒトは、まっとうなヒトなんだろうなと思った。
 ヒトを踏みつけにして平気だったり、気がつかなかったり、ゆうことがないだろう。

 単純にやさしいわけじゃなく、目線はきわめてクールだったりする。

 とてもよい拾いものをしたような気になるマンガでした。
 
 こんなヒトが、作品を発表したり、それがまた単行本として出版されるゆうのが、ニッポンのマンガの世界が豊かな証拠のように思えた。

 もちろん、"ピースメーカー"のような、職人の、直球の娯楽マンガがあっての、このマンガじゃけど。






  "竜の学校は山の上 九井諒子作品集"
  九井 諒子 (著)

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