落しものとして、わだしの身分証を預かってるとのこと。
身分証?
サイフに入れとんじゃけど、ってカバンをあけたら、サイフごとなかった。
「あああ」
たしかにきのうの帰り、電車ん中でカバンから荷物を出したり入れたりしたが、サイフをさわった覚えはない。
お金はともかく、免許証だの身分証だの、金よりも大事なもんがいっぱいに詰まっている。
すごいびびった。どこで落としたんじゃろうか? だれに拾われたんじゃろか? いいヒトならうれしい。
いちんち中もやもや考えてたが、夕方終業後にやっと引き取りに行った。
「免許証とか、身分のわかるものを見せてください。」
「ぜんぶサイフん中です。」
しかたがないんで、カバンの中から職場の名札を出して見せた。職員さんは、ちょっとのあいだ、じいっと名札を見つめていたが、あきらめたように引き取りの書類に記入するようにと紙をカウンターのスキマからすっと出してくれた。
なんか名札を指さしてゆうてたが聞き取れなかった。
どうも座席にぽこっと落としてて、JRの職員さんが拾ってくれたようだった。
サイフん中は、中身をぜんぶ出したあとがあったが、1円たりとも、カード1枚たりとも、なくなってるものはなかった。
中身の金額を、1円単位まで数えたのね。
いそがしいのに、いらん仕事をふやして、どうもすみません。感謝してます。
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