2013年6月12日水曜日

世間の速度 じぶんの速度

 いろいろ世間から取り残されているが、ものによっては、取り残されてもいっこうに困らんものもある。

 じぶんのボログルマなんかさいたるもんだが、べつに走るし止まるしおまけに曲がるので、公道を走ってはなりません、とは言われない。

 信号で、幼稚園バスの後ろにクルマをつけると、後ろの座席の子どもらが集まってきて、うれしそうに指さしたりする。ま、その程度。
 ふだんは、まわりからそれほど気にとめられることはない。

 いま困るのはIT関係。

 じぶんの機種や後継機がバカ売れしたのは、もう5〜6年前。スマホのさきがけだったが、いまやまったくもってときめかない。後継機がでる可能性は、ほぼゼロ。

 じぶんも息子も、調子が悪いのをごまかしごまかし使ってるが、OS(WM!・ウインドウズモバイル)慣れてるし、キャリア変えるのやだしで、かんぺきいきづまっている。世間ではアンドロイドだのiOSだの全盛で、どこでもかしこでも、みんなでかい画面のスマホを指でぐりぐりしている。

 で、このたびがっくりきたのは、ケータイではなくTVゲームの話。

 うちにニンテンドーのWiiがきてもう何年にもなるが、そりゃもう大活躍だった。

 ガキどもがゲームをしまくったのはもちろんだが、それよりも、うちかたの大事な伝言版の役割をになってきた。

 むかし、マイクロソフトが、パソコンを、家族に嫌われずに居間にすえようとしていた。そんときはうまくいかんかったように記憶しているが、わが家のWiiに関しては完全に居間のテレビの横でなじんでいた。

 このWiiは、じぶんのメールアドレスを持っていて、そいつにメールが送られてくるとテレビの横ではでにべかべかと光る。置かれてる場所が場所だし、せいだいに光るもんだから、かならずだれか家族が気づいてメールをチェックしていた。

 "いま電車に乗りました"、"きょう残業"、"おもしろいもん見つけた(写真つき)"、などなど。

 こいつの秀逸だったのは、てんくら機械に弱い妻が操作できて、返信までできてたこと。ふつうのケータイで悪戦苦闘する妻が、ちゃっちゃと返事を書いて返信していた。

 ほかにも、"チャンネル"という言葉を使って、ゲーム、インターネット、メール、インターネット経由の独自番組などを、メディアの垣根を意識させずに楽しめるような工夫がされてた。
 投票チャンネルという、お題に投票して結果を後日見せてくれる企画なんぞは、一家でお茶するときに見る定番だった。結果の男女差や地域差など、わいわいと家族で話してたのしんでた。

 ときは流れて…、Wiiの後継機種が発売されて時間が少したったいま、Wiiのサービスが一部終了することになった。
 終了するサービスの中には、伝言版や投票チャンネルが含まれている。

 いちばん使いそうもない妻から後継機種の話がでたが、残念ながら伝言版とかの機能は継承されなかったようだ。で、後継機を買う話はたち消えになった。

 ちゃんと金になんなきゃサービスは続けられない。金払ってでもサービス続けてほしいと妻は述べていたが、うちかた一軒でニンテードーを養えるわきゃあない。そりゃわかっている。
 でも、10年か10年弱で、あたかもなかったことになっちゃうIT関連の速度にはついていけないし、いきたいとは思わんなあ。

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