一家で遊びに行って。よる、駅に帰りついてホームに降りて。
振りかえったらアメリカ人のお姉さんが車両から降りようとするとこだった。
その荷物が超でかい。小学生が入ってんじゃねえの、っちゅうくらいのトローリー(トランク)がふたつ。と、これまたでかい紙袋をさげてらっしゃる。
こりゃあ手伝っちゃげたほうがええんじゃろうか、と考えてるうちに、よいしょとひとりで降りちゃった。そこまではえかったんだが。
つぎの瞬間、べりりと紙袋がやぶれて、荷物の一部がするりんと車両とホームの間から落ちてしまった。
さすがにこれはってんで、カミさんとあたふた動きはじめた。これまた見知らぬ兄ちゃんが駅員さんを呼びに走り、その間に散らかった荷物を拾いあつめた。
線路に落ちた荷物は、電車が車庫に向けて発車して、やっと拾うことができた。
ものはついでで、紙袋はバリ裂けとったんでカミさんが抱え持ち、トローリーのひとつは自分が持って改札への連絡橋の階段を上っていった。トローリーは、大きさでかいだけじゃなくって、重さも小学生の低学年ぐらい入ってんじゃねえの?、ゆうくらいに重かった。
よくまあ、こんだけの荷物をひとりで持ってきたもんだと思った。空港からこれだったんかいな?
アメリカ人の姉さんは、ひいひい息を切らせながら、"ノー・エレヴェイター"と苦笑いしていた。
イナカへようこそ。駅にエレベーターもエスカレーターもありまへんが、いらんことしー(世話焼き)のおいさんやおばさん(や若者)がおりますんで、それで許してちょ。
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